今朝のモーサテを見ていたら自社株買いが話題に出ていました。
自社株買いが発表されると株価が上がるというイメージがありますが、何故なのか調べてみました。
自社株買いとは
企業が自社の発行済み株式を市場から買い戻すこと、これが自社株買いです。
自社株を買い戻したあと、その株を消却する場合と、しない場合があります。
例えば10,000株発行している会社で1,000株を買い戻し消却すると発行済み株式は9,000株になります。
一方、消却しない場合は10,000株のままです。
ちなみに消却しない場合、買い戻して保有している株を金庫株というそうです。
消却した場合
買い戻した自社株を消却した場合、次のような効果を期待できます。
- PERの低下
- ROEの上昇
PERの低下
PERというのは株価が割安であるかどうかを判断する指標で、値が低いほど割安であると見ます。
PER=株価÷1株あたり純利益
という計算で求めます。
1株あたり純利益は、純利益を発行済み株式数で割った値です。
買い戻した株を消却した結果、発行済み株式数は減るので、1株あたり純利益は上昇します。
PERの分母にあたる値が上昇するので、結果PERは低下し、割安になったと評価されるわけです。