随分前のことだったと思いますが、ドラゴンゲートのCIMA選手がインタビューの中でマーケティングについて話していました。「アーリーマジョリティー」とか、そういった言葉をあげていたように記憶しています。
団体運営のために色々と勉強しているんだなあ、と関心したのを覚えています。
さて、このキャズについて考える前に、イノベーター理論というものを知っている必要があります。新商品に対する消費者の態度を5つの段階で表しています。
5つの段階は次の通りとなります。
それぞれは次のような感じです。
イノベーター
全体の2.5%に当たる人です。新しもの好きってところでしょうか。まず新商品に飛びつく層です。
アーリーアダプター
全体の13.5%に当たる人です。トレンドに敏感でイノベーターの次に商品を手にする層です。
この層からインフルエンサーとか言われるような、商品に影響を及ぼすような人たちが出てきます。
アーリーマジョリティー
全体の34%に当たります。新しいものに対して慎重に見極めてから手にする層です。平均的な人よりは早い行動を取ります。
レイトマジョリティー
全体の34%にあたります。慎重で新しいものに手を出さない、周りの様子を見てから商品を手に取ります。
ラガード
全体の16%にあたります。新しい商品にほとんど感心はない層です。最後に商品を手に入れる人たちです。
例えば、最初にiPhoneを手にした人たちはイノベーターでしょう。未だにガラケーの人たちはラガードとなるでしょう。
多くの商品はイノベーターとアーリーアダプターの手に渡ったところで終わります。アーリーマジョリティーが商品を手に取るようになると、その商品は市場で大きなシェアをとる可能性が出てきます。
この乗り越えるのが難しい、アーリーアダプターとアーリーマジョリティーの間を「キャズム」といいます。その2つの層の間に大きな乗り越えたい溝があるのです。
むりやりドラゲーにあててみる
闘龍門ジャパンとして、みちのくプロレスなどに参戦した、逆輸入時代から注目していた人たちはイノベーターです。
六角形のリングでジャベを駆使して前からいた選手達と抗争を繰り広げていたT2Pの時代から注目していた人たちはアーリーアダプターです。
闘龍門からドラゴンゲートとなり、新体制で再出発した頃から見ている人たちはアーリーマジョリティーです。
鷹木選手、ハルク選手、YAMATO選手といった世代が台頭してきたころから見始めた人たちはレイトマジョリティーです。
訳が分かりませんが(笑)、従来のプロレスとは違い、一般的な身長で、いわゆるイケメンの女性受けするレスラーが繰り広げる、スタイリッシュでスピードの速いプロレスを作り上げ、支持されたドラゴンゲートはプロレスファン的にはキャズムを乗り越えています。