非金融系FPそばこと不確実な日々

2019年2月にCFPを取得しました。FPとして知っておいた方が良さそうなことを色々と書いていきます。

ドルコスト平均法

定期的に一定額の金融商品を購入することをドルコスト平均法といいます。

と言われてもよくわからないでしょう。そこで次のようなケースを考えてみましょう。

最初の月に10,000口、10,000円でスタートし、2ヶ月目が12,000円、3ヶ月目に15,000円、4ヶ月目に9,000円、5ヶ月目に10,000円という値動きになる投資信託を購入してみます。

パターン1は毎月10,000口購入、パターン2は毎月10,000円購入します。

10,000円 12,000円 15,000円 9,000円 10,000円
パターン1 10,000円 12,000円 15,000円 9,000円 10,000円 56,000円
パターン2 10,000円 10,000円 10,000円 10000円 10,000円 50,000円

合計はパターン1が56,000円、パターン2は50,000円となります。

ここでポイントになるのは購入した口数です。パターン1は50,000口です。一方パターン2は約46,100口です。1口当たりの平均購入金額はパターン1が1.12円、パターン2が1.08円となります。

ここで言うパターン2がドルコスト平均法による買い方です。

高値の時には買い口を少なくし、安値の時には買い口を多くすることで、買値の平均値を下げることができる購入方法です。

大事なポイントは定期的に一定の額を購入するということです。

例えば、毎月1日に10,000円の投資信託を購入するといった具合です。

また上昇相場では高値を掴んでしまう可能性もありますから、短期的にやるのではなく、長い期間継続してやるのに適した手法となります。

この手法のいいところは、今の価格が高値なのか、安値なのか、といったタイミングを考えることなく淡々と購入できるところです。

実はこの「淡々とできる」というのはすばらしいところです。普通、投資を始めると、やれ上昇相場だ!大暴落だ!株価が上がった!下がった!といつも価格が気になってハラハラするものです。

しかし長期的にドルコスト平均法で投資していると段々と金額や相場の情勢が気になってこなくなり、気がついたら○○ショックを乗り越えていたなんてことは結構あります。

私自身、ドルコスト平均法による投資を長期的に続けているので実証済みです。

こういったメンタル面でのメリットもあるでしょう。

決してベストな手法ではないのですが、長い期間安定して継続できる、多くの人にとってベターな手法であると考えています。