非金融系FPそばこと不確実な日々

2019年2月にCFPを取得しました。FPとして知っておいた方が良さそうなことを色々と書いていきます。

メキシコと金利と債券と

アメリカのメキシコ製品に対する関税発動が見送られたことを受けてなのか、今週に入ってから日経平均は上がってきています。

またアメリカでは先週の雇用統計を受けで、利下げの期待が高まっているそうです。

令和に入ってから、アメリカに随分振り回されている感も否めませんが、まあそんなものなんでしょう。

今朝、モーサテでやっていましたが、アメリカの2年債と10年債の金利差が0.5%以下になると、株価が上がるというデータがあるそうです。

長期金利が下がれば株価も上がるかも、という期待よりは、そういう動きをするのかに興味があります。

ところで、メキシコへの関税発動の見送りにより、米国債の価格が下落、国内債券も同様に売りが優勢であった、というニュースがありました。

そこには「金利は上昇」と補足がありました。

実は債券価格と金利は逆相関の関係にあるのです。と言っても、債券価格とか金利とか接する機会がないので、ピンとこないんですよね。

極端な例をひとつ。

100円で金利1%の債券があります。1年後には元本100円と1円の利子が返ってきます。

しかし、世間の金利が突然10%に上がってしまいます。すると100円で金利10%となり、1年後には100円の元本と10円の利子が返ってくることになります。

こうなると1%の債券なんてバカバカしくて買う気にはなりません。

このように金利が上がると、既存の債券の魅力が落ちるため価格が下がります。

逆に金利が下がれば、既存の債券の魅力が上がるので価格も上昇します。

国債金利って日々変わっているのですが、これは債券が日々取引されていて、その価格動向が金利に反映されます。これも価格と金利が逆相関になっています。

債券は償還される額が決まっているので価格が下がれば利回りが上がりますので金利も上昇となりますし、価格の上昇は金利となります。

と、偉そうに書いてみたものの、金利と債券の関係は、動きは逆相関である、というだけなんですが、その裏にある考え方は難しいですね。