非金融系FPそばこと不確実な日々

2019年2月にCFPを取得しました。FPとして知っておいた方が良さそうなことを色々と書いていきます。

投資信託の手数料が下がっていることを考える

投資において手数料について考えることは非常に大事なことです。

同じ商品を購入するなら、より安い手数料である方が有利です。手数料分は利益でカバーしないといけないですからね。

日経新聞によると投資信託の手数料が低下してきているのだそうです。ETF(上場投資信託)ではありますが、アメリカではマイナス手数料なんて商品も出ているそうです。マイナス手数料ですから、商品を購入すると更にお金をもらえるというわけです。

積立投資をしようと考えた場合、投資信託の手数料が安くなるのは非常に有り難いです。

ここでいう手数料とは運用手数料または信託報酬というやつです。近頃の投資信託は購入時の手数料は無料(ノーロード)というものが増えていまして、私は積立投資にはノーロードの商品を購入しています。

以前は1%未満だと安いという印象もあったのですが、記事に出ているものは、先ほども述べたマイナスのものや、0.1%を切る商品もあるのだそうです。

新しく出来たファンドや無名の運用会社はまず資金を集めたいのですね。そこである程度お金が集まるまでは手数料を下げようということのようです。

ある程度の資金がないと、買いたいものを買えないとか、返金請求に応えられないなど資金がある程度ないとやっていけないでしょうから分からないでもないのですが、いずれ手数料が上がるとなると、ううん、と思わないでもないのです。

新しいファンドが手数料を安くするとなれば、従来からあるファンドもシェアを奪われないように手数料を安くしなくてはいけない、そんな手数料引き下げ競争になっていく危険性もあります。

手数料が下がれば、我々購入する側にとっては非常に有り難いのですが、運用している会社にとっては収益が下がってしまい成り立たないということになれば、ファンドをやめてしまおうということにもなりかねません。それはそれで困ってしまうのです。

「米国つみたて投資」の中で「純資産総額が30億円を上回っているか」を見るようにと書いてありました。

例えば信託報酬が0.1%の投資信託で、純資産額が1億円の場合、年間の報酬は単純に計算すれば10万円にしかなりません。ここから経費等がひかれたら一体どれほどの利益になるのか?と考えたら、そんなファンドはやらない方がいいですよね。

手数料が低くなることは有り難いことである一方、その裏に何か問題はないのか?はキチンと見極めないといけませんね。