非金融系FPそばこと不確実な日々

2019年2月にCFPを取得しました。FPとして知っておいた方が良さそうなことを色々と書いていきます。

CFPエントリー研修体験記

先日の日曜日でCFP試験が終了して、無事全科目合格された方は、次にエントリー研修を受けることになります。

私は昨年の6月の試験で全科目合格となりました。事前に知ってはいたのですが、全科目合格後に「エントリー研修」なるものがあるのです。

私は合格発表があってからすぐにエントリー研修の受講に申し込みました。と言っても全くの門外漢で試験に合格しただけなので受講に不安はあったのですが。


エントリー研修は、eラーニングと集合学習の2段階となっています。

eラーニングはネット上での講座受講となります。ごく一般的なeラーニングなので、肩肘張る必要はありません。

特に心配することはないのですが、受講できる期間が決まっていて、それを過ぎると受講できなくなってしまいます。恐らくその後のエントリー研修も受講出来なくなってしまうので注意が必要です。


eラーニング受講後に集合研修となります。これが一体どんなものなのか?多くの方は不安に感じていることと思います。


まず服装です。というのも、事前に来ていたお知らせで服装について記述があったのです。正確な文面は覚えていませんが、場に相応しい服装で来るように、というようなことが書いてあった気がします。

私はスーツ、ノーネクタイで行きました。参加者を見ると、スーツ半分、私服半分といったところでした。

どういう格好で行っても問題はない感じでしたが、普段からスーツを着ている方は着ていく方が無難かもしれません。ジャージじゃなければ浮きはしないかと思います(笑)。


次に受講料についてです。過去に受講した方の情報だと受講料がかかっていたようですが、私が受講した2018年10月のエントリー研修では受講料はかかっていません。

これについては当日、講師が受講料がなくなったというお話をされていた記憶があります。


一番気になるところは、エントリー研修ってどんなものなの?というところでしょう。

半年以上前のことなので、細かいところは間違っているかもしれませんが雰囲気だけでも伝わればと思います。

私は仙台会場で受講しました。専門学校が会場となっていて、2教室に分かれて行われました。私の教室は受講者が10人、講師が2人という構成でした。会場全体でも20数名の参加者というところのようでした。

専門学校の一室に入室、学生時代に使っていた形のイスや机に懐かしさを感じながら開始を待っていました。

始めに講師お二人の自己紹介があり、続いて参加者1人ずつの自己紹介となりました。

金融関係者、税理士さん、保険屋さんなど、FPに関連するお仕事をされている方々がどのような仕事をこれまでにしてきたか、今しているか、お話しされていました。

そんな中、10人目で自己紹介した私は、システム屋という門外漢なもので、こんな皆さんについていけるのだろうか?と気後れするしかない出だしとなりました。

自己紹介のあと、2人1組のペアを5組作って、講習の最後までパートナーと一緒に受講していくことになります。

まずはeラーニングで勉強した内容を全体で復習してから、パートナーとディスカッションをしました。そしてディスカッション内容を全体でシェアするという形が取られました。

講習を通してパートナーと、あるいは全体とコミュニケーションを取ることになります。

休憩をはさんで、講師2人によるFP相談業務をロールプレイングしてくれました。1人がお客様として相談をし、もう1人がFPとして応えていく、というものを実際に見せてくれました。

ある程度、事前の打ち合わせはあったのかもしれませんが(笑)、淀みないやり取りや、気遣い、トーク力に圧倒されました。恐らく実際に多くのお客様とやり取りをしてきたからこその技術なんだろうな、と感心させられました。

その後、パートナーとこのロールプレイングをお互いにやることになりました。

お客様役は事前に相談者の人物像や相談したい内容を教えられるので、それに従い役割を演じます。

一方FP役はそのお客様情報を何も知らされずにロールプレイングが始まります。話をして相手から必要な情報を引き出しながら相談に応えていく、というものです。

これは中々難しくて苦戦しました。当たり前と言えば当たり前なのですが、何も知らない状態から情報を引き出すにはテクニックが必要なんですね。

その後、パートナーとお互いの相談の応対を評価しあって、最後に全体で総評をして講習は完了となりました。

終わって気付いたのですが、実はあまり金融等の専門的な知識を求められてはおらず、終始コミュニケーションの重要性を学んでいたように思います。

そういう意味で門外漢であったことは、その日のセミナーにおいて特にマイナスではなく、気後れするものでもありませんでした。

講習を通してずっと感じていたことなのですが、講師のお二人が常に参加者に気を配っていたんですね。パートナーと議論しているときに、その話に入ってアドバイスをくれたり、休憩時間には最初の自己紹介を話題にしてひとりひとりに話しかけていらっしゃいました。

そんな講師お二人の空気作りがあってか、講習は長いなあ、とか退屈だなあ、というのはなかったですね。

FP業務ってコンサルティングだと思うのですが、本当に大事なのはコミュニケーション能力なんだろうなと思い知らされた1日でした。


そんなわけで、私のような門外漢でもさほど苦もなく参加できる講習でした。ちょっと不安だなあと受講を迷っている方は、安心して受講をして頂きたいと思います。

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