iDeCoを使わない手はないぞ、と考えて口座を開設します。
ではどう運用したらいいのだろうか、というのが問題になるでしょう。
私は出来るなら掛け金を上限まで使い、インデックス投信に投資するのがいいと思っていますし、そうお勧めします。
しかし「元本割れするのはイヤだ」という声はどうしても上がります。投資をしたことのない人やネガティブなイメージを持っている人にとっては当然のことと思います。
そもそも、毎月高い年金を払っているのですから、国に老後を何とかしてもらいたいと不満を言いたくはなるところです。
定期預金を使うという選択肢
元本割れを嫌う方に私が話すのは「iDeCoに少しでもいいのでお金を回して、掛け金は全て定期預金に入れればいい」ということです。
iDeCoの商品の中には定期預金もあります。定期預金であれば、とりあえず元本割れはしません。それでいて掛け金は全て税額控除されるのです。
「税額控除出来る」というメリットを享受出来るだけでも、iDeCoを始める価値はあると思っています。これで還付されたお金を貯金するもよし、更に投資に回すもいいでしょう。
個人的にはiDeCoは税額控除分だけ利回りに有利に働く、有り難い投資先だと思っているのです。
もちろん60歳以降にならないと投資した額は返ってこないので注意は必要です。
口座選びも慎重に
ところでiDeCo口座をどこで開設すればよいのでしょうか。
銀行、証券会社など様々な金融機関で口座を開設することが出来ます。
私は次の3つに注意してもらいたいと思います。
- 各種手数料
- 商品のラインアップ
- 使いやすさ
一番気を付けてもらいたいのは各種手数料です。
毎月かかる手数料は金融機関により異なります。手数料は安いに越したことはないでしょう。
また投資信託を購入した場合にかかる信託報酬は商品により異なります。同じ特性をもつ商品であるなら信託報酬の安いものがいいでしょう。
1回で見ると大したことない手数料も長期で積み上がっていくとバカになりません。
金融機関により扱う商品が異なります。先ほど述べた信託報酬の違いも扱う商品により異なりますので金融機関ごとのラインアップにも注目すべきでしょう。
最後に使いやすさにも注目したいところです。
手数料の安い金融機関というとネット系になります。しかしネット系ですとパソコンを使って自分で全てやらなくてはいけません。
パソコンが苦手だ、対面でないと不安だという方にとっては手数料が高くても窓口で対応してくれる金融機関の方がいいかもしれません。
またネット系だと画面の使いやすさというのもポイントになってくるでしょう。
人によりどこに重点を置いて金融機関を選ぶのかは異なると思います。ただ一度金融機関を決めると変更するのも手間ですから、最初は慎重に決めるべきでしょう。