非金融系FPそばこと不確実な日々

2019年2月にCFPを取得しました。FPとして知っておいた方が良さそうなことを色々と書いていきます。

マクアケとクラウドファンディング

マクアケが提携する金融機関が100社を超えたという発表をしました。というニュースが日経電子版にありました。

マクアケというのはクラウドファンディングを手掛けている会社です。

事業を始めたい、でも資金がない。銀行からはお金を貸してもらえない。こんなことはよくある話でしょう(私は借金をしたことがないので分かりませんが)。

クラウドファンディングとは、出資を求める人の事業に賛同してくれた不特定多数の人から出資を募るサービス?です。

出資した人は、例えばそこから生まれた製品を手にすることができるといった恩恵を受けることが出来ます。

そんなクラウドファンディングのマクアケですが、事業者が金融機関から紹介されて、マクアケから資金調達した件数はが500件を超えているのだそうです。

銀行にお金を借りに行ったけど貸してもらえなかった。その代わりにマクアケで資金調達してみたら?と勧められた、ということでしょう。

本来、多くの人が出資したいと思うようなビジネスを見つけ出し、お金を貸すのが銀行の仕事のような気もしますが、規模の問題とか、リスクの問題とかで投資できない案件もあるのでしょう。融資は出来ないけど、悪くない。そこでマクアケに紹介するというわけです。

銀行からすると、マクアケから有力な事業者の情報を得て、今後の融資を考えるというメリットもあるようです。

私も何度かマクアケに出資したことがあります。

覚えているところでは、今でも気に入って使っているのですが、撥水性の高い折りたたみ傘を作る、なんてものがありました。この傘は今、楽天などで購入することも出来る製品になっています。

面白かったところだと、デザイナーさんからの案件で、仙台の七夕祭りに猫の七夕飾りを作って展示したいというものがあり出資しました。

その後、実際に七夕飾りが作られ七夕祭り本番で飾られていました。自分が作ったものではないのですが、実際に見たときは、自分のものであるかのように親近感がわきました。

ユニークなアイディアを形にしたい人に出資して、それが実現されたときというのは中々に嬉しいものなのです。

私がマクアケを知ったのは、確か昔ファミコンにあった「忍者じゃじゃ丸くん」というゲームを作りたいという人がマクアケに出ていたのを見たときだったと思います。

もう少し遡って、そもそも私がクラウドファンディングを知ったのは東日本大震災のときでした。

当時、家も会社も津波で流されてしまった沿岸部の被災者が再建のために銀行にお金を借りに行くと、家を担保にしないと貸さないと言われたのだそうです。家もないのにどうやって家を担保にするのか、こんなニュースが度々聞かれました。

そういう中、出資に手を挙げたのがミュージックセキュリティーズという投資会社でした。

名前の通り、音楽をしている人を発掘するファンドだったようですが、被災者にお金を集めるために動いてくれたのです。

そういう活動を見て、銀行のような従来の仕組みではない、新しい資金調達の形、不特定多数の人々の力に共感したものです。

世の中の仕組みは大きく変わっています。従来の大きな力の上で胡座をかいていれば、それはすぐに新しい力に崩されるのだろうと思います。

と、そんなことを言いたかったわけではなくて、久々にマクアケを見て面白そうなアイディアにお金を投じてみたくなりました。

アイディアが湧いてくる発想力のある人が羨ましい限りです。