非金融系FPそばこと不確実な日々

2019年2月にCFPを取得しました。FPとして知っておいた方が良さそうなことを色々と書いていきます。

iDeCo加入条件の緩和に向けて検討しているようです

注目のiDeCoですが、加入出来る条件があり、全ての人が加入出来るというわけではありません。

しかし企業型の確定拠出年金に入っている人でも追加で個人型のiDeCoに加入出来るようにする方向で、厚生労働省が検討に入っているということです。

私の会社には確定拠出年金の制度がないため実際のところ企業型がどういうものか分からないのですが、選べる商品が限られていたり、特に若いうちは大きく掛け金を拠出出来ないケースもあるようで、単なる確定拠出年金の上乗せという意味合い以上のメリットがiDeCoに加入出来る上ではあるようです。

法整備の必要があるようで、すぐに制度が変更されるわけではないようですが、いずれ条件が緩和されることになるでしょう。

iDeCoには税控除のメリットがあり、また長期に渡って運用することを考えた場合には良い制度だと思っています。一方で60歳にならないと現金化出来ないため、考えて投資にお金を回す必要があります。

長期投資を始めるなら若いほど、早いほどいいと思っています。もし私が若い頃からこういった制度があればどれほど良かったことかと羨ましく思うところです。

ところで、こういった制度の変更があると聞くと、何か裏にあるのではないかと疑ってしまうのが素直ではない私の残念なところです。

日経新聞によると3月末時点で企業型には700万人が加入しているのに対し、iDeCoは120万人にとどまっているとのことです。もっと普及させたいという課題があるようです。

これまでに投資をしたことが無い人にとっては確定拠出年金などと言うと、敷居の高い制度に感じますが、企業型に加入している700万人は投資について全く知らないということでもなく加入への敷居はいくらか低いことと思います。そんな700万人がiDeCoに加入してくれたらいいなあという思惑があるのでしょうか。

せっかくの良い制度なのですが、投資をしたことのない人と話すと、元本割れが怖い、何をしたらいいのか分からない、難しそうだからやめておく、などといったネガティブな声が聞こえます。

自己責任で老後資金を作りなさいという制度ですから、きちんとした教育が必要になると思います。そうでないといくら加入条件を緩和しても加入するのは一部の詳しい人だけとなってしまい、本来の目的を達することは出来ないのではないでしょうか。