非金融系FPそばこと不確実な日々

2019年2月にCFPを取得しました。FPとして知っておいた方が良さそうなことを色々と書いていきます。

経済政策不確実性指数とは

ここ最近、米中の経済摩擦をはじめ、様々な不安要素が広まっています。

株価が大きく下がった、為替が急激に円高に振れた、長期金利が下がった、イールドカーブがフラット化してきた、云々。この先世の中では何が起きるのだろうと不安に感じることが多くなっているように思います。

こういう状態を不確実性が高まっているのだと言うのでしょう。

私個人としては「不確実性」という言葉は結構好きな言葉でして、というのも、何が起きるか分からないから面白いのではないかと思っているからなのです。

勝ち馬が事前に決まっている競馬なんて面白くありません。人気のある馬が破れる波乱があって高配当が出るから競馬はギャンブルとして面白いと思っています。

プロ野球より高校野球の方が好きな人は技術的にも戦術的にもプロに比べて劣る分、不確実性があり、まさかの結果があるからドラマを感じて面白いのでしょう。もちろん選手の気持ちが強く伝わってきて心に響くというのもあると思います。


そんな不確実性ですが、「経済政策不確実性指数」というものがあるのだそうです。不確実性を指数化するというのはどういうことなのでしょう。

スタンフォード大学のニック・ブルーム教授らが調査、開発した指数で「経済政策の不確実性に関する新聞記事の数」「未来に控える 税制の変更による金額的影響度」「エコノミストによる経済予想のバラツキ度合い」の三項目から構成されています。

米国であれば、全米の新聞から「不確実」とか「不安」といったキーワードを元に記事を検索し、該当する記事数を集計するというものです。

いわゆるテキストマイニングというものでしょう。現在はネット上に大量の文字情報が続々と生まれている時代です。電子化された文字情報ですから検索や抽出、集計が非常にやりやすくなっていることもあり、テキストマイニングによる指数の作成というのは、やり方次第で非常に精度の高いものもあるでしょう。

そういえば以前、Twitterテキストマイニングをして株価予想をするという取り組みをしている人がいるというニュースを見ました。気になったので調べてみたところ、様々な研究がされているようです。こういった株価予想も今後AIとの組み合わせなどで、更に高精度のものが出てくるかもしれませんね。