非金融系FPそばこと不確実な日々

2019年2月にCFPを取得しました。FPとして知っておいた方が良さそうなことを色々と書いていきます。

知らずに宿泊税を払っていました

先日、東京に行った時にビジネスホテルに一泊しました。お盆であったのと土曜日であったのとあってか、1泊しただけなのですが1万円を超える宿泊費でした。通常だと6~7千円といったところだと思います。

私は楽天トラベルで予約をとり、支払いはカードなので直接のお金のやりとりが発生しません。しかし今回はチェックインの際に100円を請求されました。何で100円なのか聞き逃したのですが、入湯税の類かな?と思って特に確認もせず払いました。

しかし宿泊したホテルには温泉も大浴場もないし、いったい100円は何だったんだろうと流石に思いまして調べてみたところ「宿泊税」という税金であることが分かりました。

東京都における宿泊税とは

宿泊税なんてこれまで聞いたことがないし払った記憶もないなと思っていました。

宿泊税とは自治体により独自に課税する地方税です。ですから全ての自治体で課税されているわけではないようです。

観光振興事業の目的として課税しているのだそうです。

東京都主税局のQ&Aに詳しく書いてあります。

http://www.tax.metro.tokyo.jp/shitsumon/tozei/hotel/general_01.html

東京都ですと、1人1万円以上1万5千円未満の宿泊費だと100円課税されるそうです。私は望んで高いホテルに泊まったわけではなくて、それしかなかっただけではあるのですが課税されてしまったんですね。過去に何度も東京で宿泊していますが、1万円を超える宿泊費というのはなかったかもしれません。

ところで来年は東京オリンピックで東京に観光客が多く訪れると予想されますが、オリンピックとパラリンピックがある2020年7月1日から9月30日までは課税しないのだそうです。

その他自治体での宿泊税

実は2019年8月時点で宿泊税を導入しているのは東京都、大阪府京都市金沢市の4自治体だけです。

また条例が制定して導入時期が決まっているのが北海道倶知安町、福岡県・福岡市となっています。また検討中の自治体いくつかあるようです。

課税額や条件は自治体毎に異なるとのことです。

面白いというか払う側からすると面白くないのですが、都道府県、市区町村、どちらも宿泊税を徴収出来るのですが、場合によっては県と市どちらからも課税される2重課税になってしまう恐れがあるそうです。

導入が決まっている福岡県と福岡市はその辺で2重課税にならないように制度を決めたようです。


額にすると大したことはないので、宿泊税が観光客数に影響するかと言われると分からないです。

東京都では2002年10月から宿泊税を導入していたようです。そんなに前から導入されていたのに、私はその存在すら知りませんでした。まあ知らない方が悪いという話かもしれませんが。

東京は外国人観光客が非常に多いです。そういう人たちに正しく情報が伝わっていて、その上で宿泊税を徴収しているのかは怪しいところです。

課税するならもう少し分かり易くしてほしいなというのと、何でもかんでも課税されるのはどんなものかなという気持ちになってしまった100円でした。