VICEファンドというものがあります。私は勉強不足で全く知らなくて先日知ったばかりです。
防衛、タバコ、酒、カジノなどの企業に投資するファンドのことで直訳するなら「悪者ファンド」といったところでしょうか。
別に悪い企業というわけではないので入れられるのも不本意ではあるのでしょうが(笑)。
最近よく話題になるESG投資とは反対のベクトルの方針ですね。
日本にそういうファンドがあるのか分かりませんが、アメリカには以前からあるようです。
タバコといえば日本だとJTということになるでしょう。前から思っていたのですが配当利回りが高いんですよね。ということで調べてみると、なんと6.74%（！？）という配当利回りが予想されています。
タバコ、酒、ギャンブルというのは止めたいけど止められないジャンル、眉をしかめる人もいるでしょうが常に多くのファンを抱える業界なので狙い目のジャンルなのかもしれません。
アメリカにあるVICEXというファンドのチャートを見てみましょう。
5年のチャートですが、可もなく不可もなくといった感じですかね。特別良いパフォーマンスとは言えず、これならS＆Pを買った方が良いかもしれませんね。
ところで、このVICEXに組み込まれているアルトリアグループですが、先日書いたROESG指標でも上位にいました。
アメリカのたばこの会社なのですが、悪者ファンドに名を連ねつつ、社会貢献の会社としても評価されています。
実は上で取り上げたJTも日本勢の中では上位に評価されています。
どちらもタバコの企業でありますが、それ以外にも食品を始め多角化経営をしているようです。その中には嗜好品ではないものも多くあります。また社会貢献活動を全面に押し出しているように見えます。そういった活動がESGとして評価されているのでしょう。
ところで私はJT株を持っていません。これだけ高い配当利回りなのに何故か？と言いますと、私はタバコを吸わないですし、あまり良く思っていません（他人が吸うことについては何も思いませんが）。好きではないものを扱っている会社の株を持つのは、何だかイヤだなあという程度の理由だったりします。
