お盆休みで遅い朝の目覚めのあとTwitterを見ると、ちょっとした騒ぎが起きていました。
前にも逆イールドカーブについては取り上げていたのですが、あのときは3ヶ月物と10年物に関してでした。
14日に米10年物国債の利回りが一時的に1.57%と約3年ぶりの水準に急低下し、約12年ぶりに1.63%の利回りである米2年物国債と逆転したのでした。中国の経済指標が悪かったようでより安全な10年物の国債に資金が集まったようです。
2年物と10年物の国債利回りは多くの人が注目していて、1年以内に景気後退に入るという見方も出ています。
ついでにイヤなことを言うと、景気後退の前には世界的に各国、保護主義的な政策を取りがちなんだそうです。
12年前というとサブプライムショックとかリーマンショックを想起させるところです。
またそれ以前の逆イールドカーブとなると、2000年台前半のITバブル崩壊なんてものも思い出されます。
何が起こるか分からないから落ち着きましょう、と言いたいところですが、米国株式市場ではダウ平均が800ドル安と今年最大の下げ幅を記録しました。
本日の日経平均も249円安の2万405円となり、2万円割れも見えてきている状況です。また為替の動きも荒くなっているようです。
こういうことがあると必ず2通りの見解が出てきます。1つは必ず景気後退となりますというもの。もう1つは今回の逆イールドカーブは過去の物とは状況が違うので景気後退にはつながらないというもの。
はっきり言って、どうなるのかは明日にならないと、1年後にならないと、10年後にならないと分からないのです。
投資をしていない人にとっては、何か起きてるんだろうな、くらいのものなのでしょう。でも投資している者にとっては不安であります。
でも分からないことに慌てても仕方ないのです。ですから慌てて狼狽売りをするのではなく、どうあれば安心できるか、下がった場合を想定したシミュレーションと行動が必要でしょう。
私個人としては、過去10数年の間に様々な○○ショックを経験したことで分かっていることがあります。
まず積み立て投資は淡々と続けること。景気後退で価格が下がったらドルコスト平均法により1回で買い付けることができる口数が増えるのです。
また使える現金を増やしておく(株などを現金化しておく)ように心がけます。というのも株安になれば配当利回りが上がりますし、良い会社をお安く買うことが出来るからなのです。
景気後退はピンチではなくチャンスだと思っています。考え方を変えて正しくアプローチ出来れば、ですけど。
いずれにしろ景気が不安定になってきているのは間違いないです。世の中の流れに注視したいです。