投資でもギャンブルでもいいのですが、勝っている人、儲けている人には何かスゴい必勝法があるのではないか?と疑ってしまうのは人の世の常です。
投資で絶対に勝つ方法を「聖杯」というようで、残念ながらこの世には聖杯はないと思われるわけです。
でもある一定の条件下ではありますが必勝法があるのです。
条件は、勝率が50パーセントで、勝てば掛け金が倍に、負ければ全部失うというものです。
例えばコイン投げでしょう。最初に100円を賭けます。裏か表どちらが出るか賭けで、当たれば200円になりゲーム終了です。
もし負けた場合、賭け金を倍にします。200円賭け、勝てば400円になり、1回目の賭け金100円と2回目の賭け金200円を引いた100円儲けでゲーム終了です。
もし負けた場合、また賭け金を倍にします。このように勝つまで賭け金を倍にしていけば勝ったときに利益が得られるのです。
このような方法をマーチンゲール法といいます。
50パーセントの確率で勝てるゲームであれば、そのうち利益を上げて終了となります。まさに必勝法なのです!
と言いたいところですが、世の中そううまくはいきません。
上で書いたゲームで10連敗した場合、100円が倍々で増えていき、掛け金が102,400円になっています。仮にここで勝ったとして利益は100円です。
最初はいいのですが、掛け金は凄まじい勢いで増えていくのです。つまり連敗が続くと自己資金が保たないのです。
間違いなく必勝法なのですが、現実的ではないのです。
曽呂利新左衛門という人がいました。かの豊臣秀吉から欲しいものを聞かれて、
「一日目に米粒を一粒。二日目にはその倍の二粒。三日目にはその倍の四粒、四日目にはその倍の八粒。それを三十日間欲しい」
と言いました。欲がないなあと、米粒を新左衛門は受け取ることになりました。
30日目になると、536,870,912粒になりました。これは米俵450俵になり、さすがの秀吉も勘弁してくれとなりました。
という本当かどうか分からない話ですが、倍々に増えていくとすごいことになるよ、という話です。