https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/nenkin/nenkin/zaisei-kensyo/index.html
財政検証とは年金の将来受け取ることが出来る額の見通しを示すもので、5年に1度行われることになっています。
2019年現在の水準ですが、現役世代の手取り平均額が35.7万円なのに対して、年金額は22万円で、所得代替率は61.7%となっているそうです。
所得代替率とは、現役世代の平均手取り収入に対する夫婦2人の世代が受け取る年金額の割合で、法律で50%を上回ることが約束されています。
今後の実質経済成長率として、6つのパターンでシミュレーションした結果が出ています。
順調に経済が成長した場合は所得代替率が50%あたりに、成長しない、またはマイナス成長となると、50%を切り、36%程度まで下がるというシナリオもあるようです。
これは2040年代から2050年代、つまり今から20年から30年くらい先のシナリオとなります。
あるシナリオでは、今から40年くらい先には現役世代の平均手取り収入が46.7万円、年金額が20.8万円となっています。
平均手取り収入がそこまで上がるかな?というのもありますが、それより40年後に月20万円ほどの所得で豊かな生活が出来るか?と言われると閉口してしまいます。
モデルでは物価上昇率が0.8%となっています。40年後の20万円の価値は現在に換算すると14万5千円ほどになるでしょう。これで豊かで明るい未来が見えるかと問われれば、私は無理だと言いたいです。
先日盛り上がった2000万円問題を無視することは出来ませんし、如何に老後の資金を作るのか、真剣に考えるべきだと思います。
逆に言えば老後に不安を抱えない資金があれば、さらに14万5千円入ってくるのは嬉しいですよね。
如何に投資するのか、如何に不労所得を得るのか、如何に仕事を続けていくのか、悩ましい限りです。