VIX指数という指数があります。「Volatility Index」の略で、S&P500種指数のオプション取引の値動きを元に算出している指数で、中々に難しい計算式により求められています。
数値が高いほど、先行き不安と判断される指標です。そんな性質もあってか、恐怖指数などという物騒な別名もあります。
先行きへの不安感が高まっている今、注目される指標のひとつと言えます。
先日、このVIX指数を対象とした先物で短い限月の価格が、長い限月の価格を上回ったのです。通常は長い限月の方が価格が高いもので、その価格の関係性が逆転したことで不確実性が高まったと注視されています。
このVIX指数に連動したETFもあり、日経平均などの市場に連動する指標に対して逆相関にある指標であります。
ある本に、下落相場になったときのためのリスクヘッジとしてVIX指数のETFを持っておけばいいとあったので保有しました。時はアベノミクス前夜、その後VIX指数はみるみる下がっていき、そのうち保有していたETFは運用方針を変えてしまったのでした。
まあつまり残念なことになってしまったわけです。まあリスクヘッジもあって持ったんだしと思って、そのまま保有しています。
市場が弱気になると上昇するVIX指数、今後状況によっては上昇する可能性も大いにあるわけです。不景気、株安は喜べたものではないのでしょう。しかし、もしかしたら下がっていたETFが上昇するかも、と不景気をちょっとだけ楽しみにしている私がいたりします。
景気後退を予感させるサインが色々出ています。だからと言って景気後退に必ず繋がるというわけではないのです。が、景気後退になったらどうするかといった戦略は考えておくべきでしょう。