以前から私の中で豊かさの定義として、仕事がなくなったとして何ヶ月生活出来るか?というのを豊かさの定義として頭に置いていました。
例えば月に20万円生活費がかかるとして、貯金が120万円あれば1年は生活出来る、つまり1年分の豊かさがあるという風に考えていました。
先日、『なぜ、あの人は「お金」にも「時間」にも余裕があるのか?』という本を読みました。
いわゆる自己啓発本に当たるかと思います。お金について、働き方について、仕事について自分を見つめ直せる、読みやすく分かりやすい良書です。
この本の中に次のような記述があります。
経済的豊かさのレベルは「フロー収入を失ったあと、どれだけの期間生活することができるか」で測ることができます。
この本の中で収入について「フロー収入」と「ストック収入」という2つのキーワードが出てきます。これは同様の本でも出てくる言葉です。
「フロー収入」とは会社員がもらう給料だったり、お店をしている人がモノの売り買いで得る収入だったりするもので「時間をお金に変えることを代表とした一時的な収入」と定義されています。
一方「ストック収入」とは株の配当とか、不動産の家賃収入などで「時間を先払いして、あとから継続して得る収入」と定義されています。私は勝手に不労所得と読み替えています。
最近副業が話題になっていますが、会社員として働いて、終業後コンビニでバイトするなんていうケースはフロー収入を掛け持ちしているということになります。
動画配信で広告収入を得ている人は、その動画を作るのは手間ですが一回作ればそれが延々とお金を生み出してくれます(そううまくはいかないでしょうが)。これはストック収入となります。
もし体調を崩して仕事に行けなくなってしまった場合、前者の場合収入がゼロになってしまいます。
が後者の場合、仕事に行けなくなってしまっても収入は続きます(そう簡単にはいかないでしょうが)。
要は今までは仕事が出来なくなってしまった場合、貯金を取り崩してどのくらい生活出来るかを豊かさの定義としていたのですが、これにプラスしてストック収入を含めれば豊かさが大きくなるということに気付かされたのでした。
そこで豊かさの定義を次のようにアップデートしてみました。
豊かさとは仕事が無くなったとして「貯金+ストック収入」でどのくらいの期間生活できるか。
いやいや当たり前のことでしょう、と思うところですが、実際に出来ている人はそうそういないのではないでしょうか。
なぜこんなことを思ったかというと、先日仕事中に突然ひどい目眩に襲われました。初めてのことでとても怖かったのです。翌日は仕事に行けない状態で、その後もどうも頭がふらついて仕事にならない、また目眩がきたらどうしよう、これでは仕事に行けないな、と本気で思ってしまったのです。
仕事に行けなくなったら生活できないぞ、と思ったら不安でいっぱいになりました。
そんな中で読んだ本だったので、ストック収入の重さが身にしみて感じられたのです。
今後どうすればストック収入を得られるか真剣に考えなくてはいけないなと思わせてくれる一冊でした。