非金融系FPそばこと不確実な日々

2019年2月にCFPを取得しました。FPとして知っておいた方が良さそうなことを色々と書いていきます。

プロレス経営学

日経電子版で「プロレス経営学」という特集が組まれていました。

www.nikkei.com

会員でないと全文は読めないようですが、これは私が最近のプロレスに感じていたことが明文化されていて「我が意を得たり」な気分になりました。そして、こういう記事を書きたいんだよと思うのでした。

以前に私が書いた動画配信はやはりプロレス団体にとって大きな柱になるんだろうなと改めて実感させられました。

www.fpsobako.work

意外だったのが動画配信の収益です。世界最大の団体WWEはテレビ放送の力も大きいのですが、動画配信を含めたメディア事業が全体の収益の7割を占めるのだそうです。

その一方国内最大の新日本プロレスは2割未満、DDTプロレスは1割ほどが動画配信による収益なのだそうです。

恐らく興行やグッズ販売の売上に占める割合が大きいのでしょう。動画配信による収益はずいぶん伸びしろがあると言えるでしょうね。

なるほどな、と思ったところではIP(知的財産)戦略です。動画配信はもちろん、テレビ等の放映権やライセンス料は利益率が高く、スポーツビジネスにおいてはIP収入が6から7割を占めるのだそうです。この数字はWWEにも繋がるところです。

新日本プロレスには、最近のファンは知らない、今とは全く異なる世界観のプロレスを含め長い歴史のアーカイブを持っていることでしょう。DDTはその点では比較的新しい団体かもしれませんが、数々のユニークな試みによる面白いコンテンツを揃えていることでしょう。

スポーツはライブが一番ではあるのです。ですが、WWEでは興行によるチケットの収入は2割に満たないとか。というのも興行を打つと会場費や移動費などのコストがかかる、選手が実際にこなせる試合数には限界がある、営業にもコストがかかることでしょう。大変な割に儲からないという実状があるのです。

もちろんライブが基本でしょうから、如何にコンテンツ化するか、アーカイブ化するか、そしてそれを現金化するかというのがポイントなのではないでしょうか。


他にも「ブルーオーシャン」の話や、「マニアがジャンルを潰す」話など興味深い内容がありました。この辺はまた私の中で消化したら書いてみたいと思います。