非金融系FPそばこと不確実な日々

2019年2月にCFPを取得しました。FPとして知っておいた方が良さそうなことを色々と書いていきます。

ブシロードがスターダムを傘下に入れる意味

本日、ブシロードがスターダムを買収するというニュースが入ってきました。

何のことか?と言うと、トレーディングカードなどでおなじみの株式会社ブシロードが株式会社スターダムの女子プロレス部門の譲渡を受けたということなのです。もう少し正確に言うと、ブシロードの子会社キックスロードという会社が譲渡を受けたということです。

最初見たニュースが東スポだったので本当かな?と疑ったのですが(笑)、様々なニュースで発表されており、またブシロードも公式に発表しているので間違いない情報です。

bushiroad.com

ブシロードと言えば新日本プロレスも傘下にいますので、更にプロレス事業を拡大していくということになるでしょう。

先日上場して以来、右肩上がりの株価ですが本日も大きく上昇しています。本日は前日比4.85%増となっています。スターダム譲渡が大きく寄与しているものと見られています。

私が女子プロレスにそれほど詳しくないのですが、現在の国内の女子プロレスの中ではスターダムがトップの団体ではないかなと思っています。

プロレス団体において選手層は常用な要素であると思いますが、スターダムは現在選手層が最も厚いのではないでしょうか。

現在、世界最大の団体WWEで活躍している紫雷イオ選手やカイリ・セイン宝城カイリ)選手はスターダム出身です。そういった選手を排出しているところにも団体のクオリティの高さが伺えます。

そういった団体に新日本プロレスの復活劇に一役かったブシロードの支援があれば大きな成長が見込めるのではないでしょうか。


ここ数年、私が感じているところですが、女子プロレスと男子プロレスの境界線が薄くなっていると思っているのです。

例えばDDTは男子レスラーと女子レスラーが同じ試合で一緒にレスリングをするのは珍しいことではなくなってきています。

世界最大の団体WWEではかつては女子レスラーはあまりしっかりとした試合をしないイメージでしたが、最近は非常に激しいクオリティの高い試合をしています。先ほど挙げた紫雷イオ選手やカイリ・セイン選手、またアスカ選手といった日本人選手が大きく貢献しています。

また先日アメリカで立ち上がったAEWという団体でも積極的に女子選手を起用していて、日本の女子選手も何人も出場しています。

両団体とも男子レスラーと女子レスラーの垣根は低くなっているという印象なのです。

恐らく体力差のある男子レスラーと女子レスラーが一緒に試合するということは高いレベルの技術を求められると思います。そして今のプロレスはそういう方向に向かっているのだと思います。

昔あった殺伐としたものだけがプロレスではないのです。

新日本プロレスは女子選手と絡むというのは、これまでほぼなかったと思います。ブシロードがスターダムの譲渡を受けたというところに新日本プロレスとの相乗効果というのも期待出来ると思いますし、ライバルであるWWEやAEWといった団体との競争に必要なピースとなってくるのではないでしょうか。

もちろんスターダムという女子プロレス団体の価値を高めるというのが一番の目的でしょうし、譲渡を受ける価値があると感じたことでしょう。

スターダムのファンは海外にも多いのでコンテンツビジネスも可能性を見いだせる分野です。

そもそも日本の女子プロレス団体は非常にレベルが高く、また近年は団体ごとに個性があって面白いという印象があります。しかし小さい団体が乱立していて盟主がいないという状態にあると思うのです。ブシロードによりスターダムが女子プロレスの明確な形を作ることで業界が更に発展するといいなと思います。

スターダムの年の売上は2億円くらいと見込まれているのだそうです。ブシロードからすると大きな額ではないのでしょうが、期待を持てるコンテンツと捉えているのでしょうし、本日の株価の上昇も好感を持っているということでしょう。

あとレスラーの待遇とか色々な面が良くなるといいですね。

それと、ここ数日ある選手の契約問題でスターダム界隈はネガティブな意味で盛り上がってしまっているのですが、そういう法的な部分とかもブシロードのような大きい会社が関わることでキチンとしていくといいですね。

まあプロレスっぽい面白さがそういうところにもあるのかもしれませんが、ルールはキチンと守らないといけません。


プロレスはここ数年、いい意味で明らかに別物になっています。そこに如何に適応していくか、そこに業界発展の鍵があるように思えます。