先月猛威を振るった台風19号、またその後にも大雨が続き、ひどい災害となってしまいました。
日経電子版によると、これらの被災地に支援目的で返礼品なしのふるさと納税による寄付金が、少なくとも5億7千万円になるとのことです。これは災害発生後1ヶ月弱で集まったそうです。
ニュースでも多く取り上げられている宮城県丸森町には約3300万円、千曲川の堤防崩壊により大きな被害を受けた長野市には約5900万円が寄せられたそうです。
ここ数年、毎年のように大災害が発生していることもあり、私も微力ながらふるさと納税を通して被災地に返戻金なしのふるさと納税を使わせてもらっています。
ふるさと納税の魅力のひとつは、各地の物産品を返礼品として受け取るところにあるでしょう。その一方でこのような寄付金という形で用いられるのは非常に良いことだと思っています。支援したい自治体に直接寄付することになるので、自分の思いが明確に届くという面があるでしょう。またお金の使途目的もはっきりしているので寄付しやすい面もあると思います。言葉は悪いですけど、この寄付金きちんと届くの?みたいな胡散臭さがないと思うんですね。
私がふるさと納税をするときは「さとふる」や「ふるさとチョイス」といったサイトを介しています。サイトでは寄付金が各自治体にどのくらい集まっているのか見ることが出来るのですが、ニュースなどで多く取り上げられる自治体にはお金が多く集まっている一方、あまり取り上げられない自治体には少額しか集まっていないということが起きています。
限られたスペースと時間で報道するメディアはどうしても「目立つ」自治体を取り上げますし、我々見ている側もどうしてもメディアで大きく取り上げられている自治体に意識が向いてしまいます。その結果、被害の大小に関わらず集まる寄付金に大きな差が出てしまうという残念な面があるという事実にも目を向けないといけないでしょう。
せっかくのいい制度なのですから、もう少しうまく活用出来る方法はないものなのでしょうか。