非金融系FPそばこと不確実な日々

2019年2月にCFPを取得しました。FPとして知っておいた方が良さそうなことを色々と書いていきます。

つみたてNISAの期間延長か?

つみたてNISAは積立投資をする上で検討しなくてはならない制度といって良いでしょう。

年間40万円を上限として投資でき、利益が上がった分について20年に渡って非課税とすることが出来ます。

これは現行、2037年末までの制度となっており、2037年末の投資をもって終了となります。つまり2037年に投資を始めた人は、この年に40万円までは投資できます。この40万円については20年間非課税期間が有効となりますが、それ以上の投資は出来ないということです。

これは若い人やスタートの遅かった人にとっては不公平な制度ですし、積立投資の観点からするとあまり意味のない投資となりかねません。

これをいつから始めても、その年から20年間つみたてNISAを使えるようにしようということで制度改正を考えているとのことです。今のところ2037年が最後の年となるとのことです。

どういう事かというと、2037年につみたてNISAを始めたなら20年後の2057年までつみたてNISAで積立投資をすることができ、最後の年の投資分はその20年後2077年まで非課税となるということです。なんだか壮大な話になってきました。

中々20年後のことなんて考えにくい話ですが、でもこのくらい長期で投資する環境があるというのは良いことだと思います。

つみたてNISAばかりではないのでしょうが、国がこのように投資を勧める理由はどこにあるのでしょう。一昔前なら、銀行に預金をしてお金を流さないのでは経済が回らないなどといった話もありました。もちろんそういう面もあるでしょう。

ただ、つみたてNISAの投資による利益は非課税ですから国に税収はありません。投資により金融機関が得た利益は税収につながるでしょうが、それなら非課税を推進する必要はないかもしれません。

やはり個人に投資を求める大きな理由のひとつには人口減少による年金制度の維持が困難であること、年金額の減少というところがあると思うのです。老後のお金は自分で作りましょうということなのではないでしょうか。

ところで話は古くて恐縮ですが、かつてアメリカでエンロンショックというのがありました。これにより401Kという自分で運用する年金が無価値になってしまったと嘆いているお年寄りがニュースに出ていたのを思い出します。

適切に投資すれば資産形成できる可能性は十分にあります。ただ元本割れ、リスクの高い投資ならゼロにあることだってないわけではありません。国が投資を推進するなら、適切な教育も必要だと思うのです。これは昔から言われていることであるんですけどね。

つみたてNISAでは購入出来る商品が限定されており、それなりに投資に適した良い商品が選ばれていると思います。国はかなり本気なんだろうなと思うところです。

自分で投資をすることが求められているのなら、人任せにしたり、人のせいにするのではなく、自分でしっかり勉強して望むべきだと考えます。