非金融系FPそばこと不確実な日々

2019年2月にCFPを取得しました。FPとして知っておいた方が良さそうなことを色々と書いていきます。

グルメサイト囲い込みと株価への影響

今朝、通勤時に冊子版のホットペッパーを配布しているスタッフさんを見かけました。

一昔前だとスタッフさんは一カ所で立っていれば、通行人が歩み寄ってホットペッパーを受け取るという状況でした。会社にもホットペッパーが配達されていましたし、駅などのマガジンラックにも大量に置いてあるホットペッパーがあっという間に無くなってしまうというような代物でした。

今朝の配布を見ていると誰も受け取らないし、スタッフさんもそれほど積極的に配布しているという感じでもなかったように思えました。

もちろんこれはホットペッパーの終焉を指しているわけではなくて、多くの人がネット上でホットペッパーを使っているということだと思います。ネットだと予約まで出来て楽ですからね。

グルメサイトによる囲い込みとは

公正取引委員会が大手の「飲食店情報サイト」について問題視しているとのニュースが出てきました。大手とは「ホットペッパーグルメ」「ぐるなび」「食べログ」といったサイトのことのようです。

何を問題視しているかというと、グルメサイトが飲食店に対して自社サイトからの予約席を確保する、つまり予約席を囲い込んでいるのではないか?ということです。

例えば3つのサイトに登録している飲食店があったとして、それらに同じように空席を表示していたとします。もしいずれかのサイトから予約が入れば他の2つのサイトにも空席状況の変更をしなくてはいけません。ただ想像すれば分かるところですが、面倒なんでしょうね。そこで全てのサイトに空席状況の変更を登録するソフトがあるのだそうです。すると、ある大手サイトではそのソフトからのアクセスを出来ないようにしてしまったのです。結果いずれかのサイトからの予約しか受けることが出来ない、実質予約席の囲い込みということになってしまっているのだそうです。

またグルメサイトでユーザーがお店を探すときにはサイト内の検索機能を使うのが一般的でしょう。この検索結果の上位にくるために、そのサイト向けに予約席を確保しておく必要があるということもあるようです。

もし大手サイトが飲食店に対して予約席の囲い込みを強要して多サイトの締め出しをしているとなれば独占禁止法違反になるのではないかという見方がされています。

そんなニュースを受けて本日は、ぐるなび、カカクコムともに株価が下がっています。ネガティブなニュースによる思惑売りと考えられます。ちなみにリクルートも下げていますが、こちらはリクナビ案件がありホットペッパーグルメの影響かどうかは分かりにくいところです。


私の知人がホットペッパーでの集客をしているのですが、営業さんが親身になって集客方法や、市場動向を教えてくれるのだそうです。知識豊富で、かなりためになる情報を教えてくれるのだとか。たまたまそういう営業さんに当たったということなのかもしれませんが。

他のサイトも恐らく優秀な営業さんやスタッフさんに支えられて成り立っているのでしょう。それだけに会社が現場を裏切るようなことはしないであげてほしいなと思わずにはいられません。