非金融系FPそばこと不確実な日々

2019年2月にCFPを取得しました。FPとして知っておいた方が良さそうなことを色々と書いていきます。

設備投資より自社株買いへと動く企業

日経新聞の調べによると、設備投資よりも自社株買いに資金を回している企業が増えているということが分かったそうです。

また設備投資の額を超えてはいなくても、資金を自社株買いに回す企業は増えているようです。

これは「日経500種平均株価を構成する3月期企業のうち、継続的にデータを比較できる約300社を集計した」ところの情報だそうですが、2000年代だと設備投資に対して1割くらいを自社株買いに回していたそうです。しかしこの4から9月期は2割くらいまで増えているとか。

今は設備投資に資金を回す時期ではないという判断から、株主に還元しようという流れなのでしょう。

自社株買いは、株価上昇につながるなど、企業が株主に還元しようとしているという見方ができます。


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株価上昇に繋がるかもしれない、株主にとってはいいニュースなのかもしれません。しかし自社株買いが出来るということは資金に余裕がある、儲かっている、という面があるかもしれません。

かのバフェット氏は優秀な経営者になら、配当金を出してもらうより、再投資して更に企業価値を高めてもらった方がいい、というようなことを言っていたように記憶しています。

利益を出せる状況にある企業が設備投資等に資金を回すことは、更なる利益や雇用の創出などプラスに働く要素が多々あると思うのです。

そういう状況で投資に回すことを躊躇い、自社株買いに動いているのだとしたら手放しでは喜べないのかな?とも思ってしまいます。あくまで憶測であり、杞憂なのでしょうが。

ネガティブなことを書いてみましたが、実際はポジティブなニュースだと思っています。投資しないなら内部留保するのではなく、自社株買いをしようと動ける積極性や柔軟性は、いい企業であると評価されるでしょうし、きっといい企業であると思いますからね。