非金融系FPそばこと不確実な日々

2019年2月にCFPを取得しました。FPとして知っておいた方が良さそうなことを色々と書いていきます。

男性国家公務員の育休取得へ向けた動き

日経新聞によると男性国家公務員に育児休暇を取得するように推進するような取り組みを検討しているとのことです。

1ヶ月以上の取得を目指すとのことです。1ヶ月の育児休業っていうのもどうかとは思いますが、一歩前進といったところでしょうか。

民間に対して、男性も育児休暇を取りましょうという流れを作りながら、それを推進する国家公務員が取得していないというのでは話になりませんよね。まず国が率先して実施していくという流れにならなくてはいけません。

この話でひとつポイントなのが、上司が部下の育休取得を推進するように促すこと、またそれが上司の人事評価に繋がるというところだと思います。

男性が育児休暇を取る上で大きな壁は、上司の存在と言って間違いないでしょう。パタハラなんて言葉もあるくらいです。

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人事評価等で縛りを設けないと実行出来ないのは残念なことですが、世の中に浸透するまでは仕方のないことなのかもしれません。

さて男性も遠慮することなく育児休暇を取れるんだ!と手放しで喜べないところも考えないといけません。

私の周りでも女性ですが育児休暇を取っている人がいます。それはいいことではあるし気持ち良く送り出しています。ですが必ず休暇を取る人の仕事に穴が空きます。これをどうにかして埋めなくてはいけません。

代理の人を充てるという方法があるでしょう。でもこれだと育休から復帰したときに代理の人に去ってもらう必要が出てしまいます。

となると残った人で穴埋めをするしかなくなります。当然1人ひとりの負担が大きくなります。すると気持ちよく育休に送り出したはずなのに不満が出てきます。一方、休暇を取っている側も負担をかけていることが分かるので申し訳ない気持ちになります。

そんな感じで育児休暇を長期間取るとなると、実務的な問題、心理的な問題が生じてしまうんですね。心理的な問題は正直どうでもいいですが、仕事が回らなくなってしまうとなれば大きな問題になってきます。また穴埋めのために人を入れたり、辞めてもらったりというのを安易に行うのも如何なものかと思ってしまいます。

如何に人員を確保するのか、仕事を回していくのか。育児休暇を取りましょうという理想を語りつつも、現実はそう簡単にはいかないものです。

また職業人として考えると「1年育児休暇をいただきます」「いいよ」となってしまうのも悩ましいところです。あれ?自分の仕事って誰でも出来ることなのでは?となると、いくらでも代わりはいるんだよということにもなりかねません。

やはり仕事をするからには「この人でないと」と言われるようになりたいものです。

とまあ矛盾する感情渦巻く難しい問題ではあるんですよね。

ただ長い人生の中、子どものために1年や2年くらい仕事を犠牲にしてもいいじゃないかという余裕のある社会であってほしいなとは思うのです。

そうだ、きっと社会に余裕がないから育児休暇が問題になるんですね。