今朝のモーサテで今、スニーカーが熱いのだという特集をしていました。
といっても単なるスニーカー人気という話ではなく、それを転売することで儲けている人がいるということでした。
あるショップで新作のスニーカー販売日が取材されていました。販売日に並んでいる人の中にはもちろんスニーカーが欲しくて並んでいる人もいるのですが、中には転売目的の人も並んでいたようです。そのスニーカー、販売日にはオークションサイトに出品、正規の価格よりも随分高値で取引されていました。
本当に欲しい人が正規の価格で購入出来ないことに対して一定の批判はあるでしょうが、需要が供給を大きく上回っているのであれば必然的に起きる現象なのかもしれません。
特集の中で、個人間でスニーカーを売買するサービスを提供しているサイトが紹介されていました。
何でも元証券マンだそうで、株の売買のように「指値」で取引できる板寄せ方式のシステムを採用しているというユニークなサービスのようです。
スニーカーというかバスケットシューズなのですが、かつてエアジョーダンというシューズが人気になり、中々手に入らない、また偽物も多く出回ったことがありました。
スニーカーではありませんが、たまごっちというオモチャが人気になったことがあり、これまた手には入らず1000円もしないものだったと記憶していますが、数万円で売買されていたなんてこともありました。
今のようにネットが普及していた時代ではないので、転売といっても中々難しい時代ではありました。今はネットとそれに付随するサービスで考えもしなかった儲け方が出来るようになっているのですね。
1600年代の話です。オランダでチューリップの球根が人気となり、その価格が瞬く間に上がっていきました。球根1個で「馬車24台分の小麦、豚8頭、牛4頭、ビール大樽4樽、数トンのチーズ、バター2トン」が買えるほどにまでなったのだそうです。
ある日誰かが気付いたのでしょうね。球根にこんなに価値があるのか?球根の価格は高値の頃の100分の1にまで下がりオランダ経済は混乱に陥ったとか。
教科書にも載りそうな世界初めてのバブルと言われている「チューリップ・バブル」です。
スニーカーがそういうものだというのではありません。が、エアジョーダンもたまごっちもビックリするくらい高値で取引され、中々手に入らなかったのに、ある日ごく普通の価格で簡単に手に入るようになったのでした。歴史は繰り返すかもしれません。
ただ、抜け目ない人はこういうチャンスをしっかりと掴み取るんだなあと感心するのと同時に、自分の先見性のなさにガッカリしてしまうものです。