非金融系FPそばこと不確実な日々

2019年2月にCFPを取得しました。FPとして知っておいた方が良さそうなことを色々と書いていきます。

レジ袋の有料化とナッジ

スーパー等でレジ袋が有料になって久しくなってきています。今では買い物に行くときにエコバック必携ですし、忘れると結構焦ります。

改めてなぜレジ袋を有料化するのか知っておくのは大事なことでしょう。

仙台市のサイトに分かりやすい説明がありました。

www.gomi100.com

レジ袋ばかりではなく他にも環境の為にすることはたくさんあるのでしょうが、意識付けという面でも身近な問題ゆえに効果があると思います。

言われてみればという感じなのですが、スーパーではエコバックが当たり前になっていますが、コンビニやドラッグストアでは今でもレジ袋に商品を入れてもらっていますよね。

政府は7月から全ての小売店でレジ袋の有料化を義務付ける方針とのこと、我々の意識も更に変えていく必要があります。

有料化の目的としてレジ袋は要りませんよ、と客が辞退することを目的としていると思うのですが(レジ袋禁止と言うわけではないのですね)、有料化以外の方法でレジ袋辞退を促せるか、ナッジという方法を使って実証実験を行うそうです。

ナッジとは

ナッジとは行動経済学という分野の用語で、強制的にではなく自発的に望んだ行動をするように促す手法や仕組みのことです。

トイレに「汚さないで下さい」ではなく「いつも綺麗に使ってくれてありがとうございます」と貼ってあるのはナッジと言ってよいでしょうか。

昨年の消費税増税に対するキャッシュレス還元もその一種かもしれません。結果、増税分の還元とキャッシュレス決済の普及に繋げていますからね。

何をするのか

実証実験ではどのようなことをするのでしょう。経産省財務省、外務省、特許庁の庁舎内のコンビニで3週刊ほど実施するのだそうです。

会計の際にレジ袋を要するかどうか、客にカードを提示させるとのことですが、そのカードに記載されている内容が店舗により異なっているそうで、その違いがどう辞退率に影響するのかを見るとのことです。

お金を払ってもいいからレジ袋が欲しいという人には有料化は効果がないでしょう。ですから違う形での辞退率を高める検証というのは興味深いです。

ただ検証をすると分かっていると役所の方は辞退するでしょうから、どの程度の検証になるのかは効果のほど気になるところです。