先日、オリガミペイを展開しているオリガミがメルペイに買収されました。
それは利用者にとって使い勝手の良いサービスが生まれるきっかけになるかもという期待であるのですが、その一方で残念なことも起きています。
オリガミには185人の社員さんがいるそうです。今回の買収により約9割の社員さんがリストラされるのだそうです。
我々は新しいサービスが生まれるのだなという表の面にばかり目がいってしまいますが、その裏で辛い思いをしている人がいるという面があるということを知っていてもいいのかもしれません。
具体的な額は発表されていませんが、オリガミは市場評価額より相当に低い額での買収となったようです。
その背景には大きな営業赤字があり実質的な経営破綻状態あったようです。安くてもいいから買って欲しいという思惑があったのでしょう。
オリガミペイは現在約19万ヶ所での利用が可能です。一方、大手のペイペイは約185万ヶ所、利用出来る場所にも随分差があり、厳しい消耗戦に勝てなかったのでしょう。
では、そんな企業をなぜメルカリが買収したのか?ですが、オリガミは中央信用金庫と提携しており、そのコネクションが欲しかったのかな?と思われます。オリガミは開発者を多く抱えていたようですが、あまり人員を引き取らなかったところを見ると、技術はいらなかったのかな?と思ってしまいます。
オリガミはフィンテック関連のスタートアップ企業ということになりますが、スタートアップは当たれば大きいものの、そうではないときのシビアさも感じずにはいられません。
この買収について市場の見方は厳しかったようです。それだけにその後のドコモとの提携は大きかったように思います。
その辺がメルカリの株価にも出ていますかね。
当面キャッシュレス決済の厳しい争いが続くことでしょう。やはりこういう争いでは資本力というのは強みですかねえ。