野村監督が2月11日にお亡くなりになられました。
本日、楽天生命パーク宮城へ献花に行ってきました。
野村監督は2006年から4年間楽天イーグルスの監督をされました。2009年にクライマックスシリーズに行ったときには大変盛り上がりました。楽天イーグルスの礎を築かれた方であるといって過言ではないでしょう。
監督が退任されてからそんなに経つんだという驚きの方が大きいですね。
私はライトな野球ファンですが、90年代のヤクルト時代から続いた野村監督の野球のスタイルには驚かされますし、随分進んだ野球をしていたのだなという印象です。
今でこそセイバーメトリクスのようなデータを重視する野球が当たり前になっていますが、もっと前からデータを重視する野球をしていたのです。ID野球というやつですね。
かと言って、データ一本槍かというとそういうわけでもないことは数多くの著書から見受けられます。
野球と言えば、力と力のぶつかり合い、技術のぶつかり合い、そこを楽しみものだと思っていました。一流選手の高いパフォーマンスに興奮したものです。
野村監督の書籍を読んで感じたのは、野球は確率のスポーツだというものでした。
野球を不確実性の高いものと、確実性の高いものにわけ、確実性の高いものは努力してより確実なものにする、そうではないものは確率を高めるために努力する、確率論的アプローチとでもいった野球の見方に、野球の別な楽しみ方を教えて頂いたように思っています。
改めて名著「野村ノート」を読んでみると、如何に野村監督が野球に真摯に向き合っていたか、人を育成することを大事にしていたか感じます。実際、多くの人材を生み出し、野球への貢献をしたことと思います。
監督はお亡くなりになりました。しかしその意志を継ぐ多くの人材を残されました。そして著書で多くの言葉を残されました。その言葉は野球関係者だけではなく、我々一般人にも刺さる深いものが沢山あります。
これからも監督の言葉から多くを学ばせてもらえることでしょう。
心よりご冥福をお祈りいたします。