6日、米労働省が2020年2月の雇用統計が発表しました。
予想 | 結果 | |
---|---|---|
非農業部門雇用者数変化 | 17.5万人 | 27.3万人 |
失業率 | 3.6% | 3.5% |
雇用統計は毎月中旬に集計するため、新型コロナウイルスの影響は結果に限定的なものでありました。
結果、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は、予想を大きく上回ることとなりました。
一週間のダウ工業株30種平均は日々、1000ドル近い値幅で上下しており、6日も一時900ドル近く下げる場面がありました。
今は不安感によるパニック売りや、それに連鎖されての株価下落というのもあるでしょう。リーマンショック以来の荒れ相場とも言われていますから、必ずしも景気の実態を表したものではないのかもしれません。
ドル円は一時105円まで円高となり、VIX指数は54をつけました。VIX指数は20を超えると投資家が先行き警戒と見ているとされます。また長期金利は1%を切りました。
日本では中国からモノが入ってこないことで製造業が厳しい状況にあります。また人の流れが制限されることで観光業も苦境に立たされています。そして人が外に出ないことで飲食業、サービス業も大変な状況です。なにしろディズニーランドやUSJも休業している状況です。
これは日本だけにとどまる問題ではないでしょう。
来月以降の雇用統計がどうなるのか、それによっては景気の実態を反映した株価下落や景気後退というケースも出てくるかもしれません。