連日、暗いニュースばかりでウンザリの方が多いことでしょう。
まして投資をしている人にとってはガッカリの上塗りのようなニュースが続きます。
10日、日銀が保有するETFの損益分岐点は日経平均が19500円辺りであることを日銀黒田総裁が明らかにしました。
そんな中、昨日のニューヨーク株式市場でダウが終値で前週末比2013ドル安の2万3851ドルとなりました。
2013ドル安なんて聞いたことがないよと驚いていたのですが、どうやら過去最大の下げ幅だったそうです。
さらに米ドル円が102円を切る場面まで出てきました。
となれば今日の東京はどうなってしまうのだろう?日銀も損失を抱えるのか?なんて怖々ニュースを見てみると、日経平均は終値で168円高の1万9867円と3営業日振りの上昇となりました。
米ドルも100円を切るのかな?と見ていましたが、大きく円安方向に動いています。
当面は上げ下げの荒い動きとなることでしょう。
特に昨日の動きは新型コロナウイルスに加えて、原油価格の急落が影響したようです。原油はなんと30%も下落していたのでした。
サーキットブレーカーとは
昨日のニューヨーク株式市場でS&P500種株価指数が取引時間中に7%超下落し、全ての株式売買を一時停止する措置が取られました。取引停止は15分間続きました。
一時的に取引を停止する措置を「サーキットブレーカー」といいます。
サーキットブレーカーとは元々は1987年のブラックマンデーの時に、行き過ぎた急激な株価下落を抑制する目的で作られた制度です。
そして昨日発動されたサーキットブレーカーは2013年に制定されたものです。きっかけは2010年に発生したフラッシュクラッシュに端を発しています。
Wikipediaによると発動の条件は以下のようになっているそうです。
Level 1 - 9:30~15:25の間にS&P 500が前日終値より7%下落したら15分間取引を停止する。
Level 2 - 9:30~15:25の間にS&P 500が前日終値より13%下落したら15分間取引を停止する。
Level 3 - 時間帯に関係なくS&P 500が前日終値より20%下落したらその日は取引を停止する。
昨日発動されたのは、このレベル1に該当するのですね。
ちなみにWikipediaには昨日のサーキットブレーカー発動のことが既に記述されています。早い!!
現行の制度になって初めてサーキットブレーカーが発動されたとのことです。