非金融系FPそばこと不確実な日々

2019年2月にCFPを取得しました。FPとして知っておいた方が良さそうなことを色々と書いていきます。

激しく値動きがあった1週間でした

後に歴史に残る1週間を経験したのかもしれません。

米株式市場では9日に現制度の元で初めてサーキットブレーカーが発動しました。それから3日後の12日にもサーキットブレーカーが発動するという事態でした。

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大荒れとなった株式市場ですが、原因はもちろん新型コロナウイルスの拡大によるものです。

WHOが今更という気もしますがパンでミックを宣言しました。アメリカの入国制限発表を始め、関連する発言が市場に大きく影響したように感じます。やはりお金の流れの中心はアメリカにあるのでしょう。

感染の影響は中国、アジアからヨーロッパへと移っているようです。

1週間のダウ工業株30種平均の値動き

この1週間でダウはどのような値動きをしたのでしょうか。

9日
前週末比2013ドル安。
過去最大の下げ幅を記録。
サーキットブレーカー発動。

10日
前日比1167ドル高。

11日
前日比1464ドル安。
今年2月12日に付けた2万9551ドルという過去最高値から2割下落。

12日
前日比2352ドル安。
過去最大の下げ幅を記録。
サーキットブレーカー発動。

13日
前日比1985ドル高。
2日の1293ドル(9.3%)を上回り、過去最大の上げ幅を記録。

激しく上げ下げを繰り返した、壮絶な1週間となりました。終値のみ見ていますが、その間には更に大きな動きも見せていたのです。

1週間の日経平均の値動き

せっかくなので日経平均の動きも見てみましょう。

9日
前週末比1050円99銭安の1万9698円76銭。
終値ベースでの2万円割れは19年1月4日(1万9561円)以来、1年2カ月ぶり。下げ幅は18年2月6日(1071円)以来、2年1カ月ぶり。

10日
前日比168円36銭高の1万9867円12銭。
3営業日ぶりの反発。

11日
前日比451円06銭安の1万9416円06銭。
昨年来安値を更新。

12日
前日比856円安の1万8559円。
2017年4月以来、2年11カ月ぶりの1万9000円を割れ。
一時1000円以上、下落する場面もあった。

13日
前日比1128円安の1万7431円。
3年4カ月ぶりの安値。
一時1800円以上下落する場面もあった。

ということで1週間で3318円70銭下落しました。これは1週間の下落幅としては過去最大、下落率(15.99%)としてはリーマンショック直後の24.33%(2008年10月6~10日)以来の大きさとなるようです。


さてなぜこのような事態になっているのでしょう。

もちろん目に見えない恐怖、先の見えない不安が大きく影響しているのは間違いないでしょう。

日経新聞に面白い記事が載っていました。色々な要因が連鎖して売りに対する買いが少なすぎて大きく下がってしまうということなのです。

何しろ過去の動きが想定外で自動売買のシステムが正しく動作してくれないた、業者ではシステムのスイッチを消してしまったとか。

ある種のルールに従って自動売買してくれるシステムやAIなどが過去のデータにない状況に混乱してしまっているのでしょう。そういうシステムでのトレードがないと市場参加者も減ってしまい荒い動きになるのかもしれませんね。

そういえばモーサテで日経平均の値幅を予想してくれるAIのさきちゃんもここ数週間テレビに出ていないのです。これも過去に例のない状況で対応出来なくなっているのかもと勝手に思っているのですが、どうなんでしょうね?

個人的にはコロナウイルスに加えて、原油の動きも気になるところではあります。

しばらくは激しい値動きが続くのは間違いないでしょう。この1週間が凄まじかったのか、それとも更に凄まじい値動きが続くのか、先の見えない状況が続きます。