非金融系FPそばこと不確実な日々

2019年2月にCFPを取得しました。FPとして知っておいた方が良さそうなことを色々と書いていきます。

国からの10万円給付をどう使うか

先日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国民1人につき一律で10万円の給付がされるという発表がありました。

これは生活支援のものであり経済活性化を異図したものではないとのことです。また受給した額は非課税とのことです。

私は最初に給付金の話が出たとき、本当に困った方にお金が行くようにすべきなのではないかと思っていました(今もそう思っているのですが)。しかしそうすると難しい問題が出てくることでしょう。

一時期話に出ていた収入が半減した場合という場合、50%減の人は給付金を受けることができ、49%減の人は受けられないのか、ということになるでしょう。受給条件を設けることで多くの不公平感が出てしまうことは否めません。

そして受給条件を設けることで手続きが煩雑になり、受給出来るまでにかかる時間が延びてしまいます。本当に必要な人にとっては今すぐに給付金を受け取りたいわけです。

1人10万円が妥当な金額か難しいところもあるでしょうが、スピード感をもって対応するのに一律給付というのは良いのではないかと思います。

今、大きく収入が減ってしまっている方にとっては10万円でも生活の一助になることでしょう。もちろんこの事態が長く続けば全くもって足りない額です。また失業された方、職場が無くなってしまった方にとっても同様でしょう。それでも次の支援、助成金を得るまで、また仕事を得るまでのつなぎになるかもしれません。

私は幸いに今のところ仕事は減っていませんし、給料が減っているということもありません。ですから10万円の受給というのは有り難いですが、生活支援という目的から見れば不要なわけです。

ですから、国から自由に使う権利として10万円を頂いたと考えてみようと思うのです。

例えば寄付をする、困っているところに援助する、あるいはモノを買って経済活動につなげるなど色々な使い方があるでしょう。

モノを買うことで商売が成り立っていない事業者を手助けすることが出来るでしょう。これは事業者は売上が上がる、購入者は欲しいものが手に入る、国は消費税や法人税が入ってくるということで、本来の正しいお金の使い方だと思っています。

ただ今回は生活支援を目的としているわけですから、欲しいモノを買うのはどうだろうという考え方もあると思います。

それであればクラウドファンディングはひとつの選択肢として挙げられるかもしれません。

有名なところだとMakuakeやCampfireがあるでしょうか。

www.makuake.com
camp-fire.jp

また独自で飲食業を支援するクラウドファンディングを立ち上げているところもあるようです。
www.sakigake.jp
machi-kuru.com

このようなサービスは今後、色々と立ち上がってくるかもしれません。

また先日紹介した飲食店を応援するサービスもありますね。
www.fpsobako.work

寄付金として、前線で戦ってくれている医療従事者にマスクなどの物資を送るような取り組みもあります。
www.japanheart.org

また先日、宮城県の村井知事が話されていて、その通りだと思ったのですが、コロナ問題が大変で忘れがちですが、震災の復興もあるんだと。

昨年の台風の被害がいまだに影響しているところも当然あるでしょうし、それ以前の様々な災害で苦労していて、そこに追い打ちをかけるようにコロナショックという状況。こういった状況を支援するのに、ふるさと納税を使うのもいいのではないでしょうか。

とりあえずパッと思いついたことを書いてみましたが、他にも様々な支援策があるのではないかと思います。

国の政策を批判するのは簡単なことなのですが、では自分に何が出来るのか、給付される10万円をどう使うのか、たかが10万円なのかもしれませんが、自分の度量が試されているような気がします。