4月30日の日経平均株価は、前日比422円50銭高の2万193円69銭で終えました。
日経平均が2万円台になったのは3月6日以来のこととなります。
米ギリアド・サイエンシズが、「レムデシビル」という新型コロナウイルスの治療薬として期待されている薬の臨床試験で有効であるという発表をしました。これにより経済活動の再開が近づくのではないかという期待が29日の米国市場の株価を押し上げたとされています。それに乗じて日本も株価上昇となったものを思われます。
ただし本日、安倍首相は5月6日で期限を迎える緊急事態宣言の延長する考えがあることを表明しています。5月6日までで収束すると思っている人はいないでしょう。ですから延長になるであろうことは分かっている、それでも失望感はあるでしょうし、経済への影響もあるでしょう。
先行き不透明であることは依然として変わらず、2万円台回復というのも一時的なものであるかもしれません。楽観視出来るものではないと思っていた方が気が楽なのではないでしょうか。
経済への打撃とは別に、治療薬の開発が進んでいることは心強いことです。と言ってもレムデシベルの治験結果は米中で結果が異なるそうで、現段階では手放しで喜べるニュースではないのかもしれません。
実際にコロナウイルスに対して効果があると認められる治療薬が世に出ることで、我々の暮らしは正常化に向かっていくのでしょう。ただただ応援するのみです。