非金融系FPそばこと不確実な日々

2019年2月にCFPを取得しました。FPとして知っておいた方が良さそうなことを色々と書いていきます。

変わった世界はどこへ向かうのか

5月2日にウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイが年次株主総会を開きました。

この年次株主総会オマハの賢人バフェット氏やそのパートナーであるチャーリー・マンガー氏の声を直接聞けるということもあり世界中から株主が集まるという言ってみれば聖地巡礼みたいな趣がある一大イベントです。

今年は新型コロナウイルスの影響から無観客で質疑をオンラインで中継するというものとなりました。

会場には会長であるバフェット氏と副会長のグレッグ・アベル氏が参加したものの、同じく副会長であるマンガー氏は飛行機による移動を避けるためということで会場には現れない、異例の総会となったようです。

その中でバークシャーはコロナの影響で20年1~3月の最終損益が過去最大の損失となる497億ドルとなることを明らかにしています。これは日本円にして約5兆円ととんでもない額になります。

アップルなどの保有する株式の評価損によるものだそうです。

大きな話として、航空4社(デルタ航空アメリカン航空ユナイテッド航空、サウスウェスト航空)を全て売却したとのことです。航空業界について「世界は変わった
」と発言しています。特に今年の2月にデルタ株を買い増していたことを「間違い」と認めているようです。

2月の時点で外出制限が出て、航空会社にこれほどの影響が出るなどと想像するのは容易ではなかったでしょう。というか過去に例がないのですから。むしろ短期間でこれほどの大きな判断を下せることがスゴいと思うのです。バフェット氏は既に90歳、驚きです。

現在、バークシャーは1370億ドルの現金や同等のものを保有しているようです。これはコロナ前から現金化を進めていたという話もあるのでしょうし、今回売却したものもあるでしょう。

バフェット氏のこれまでの動きだと大きく価格を下げている今こそ買いに回るのかと考えてしまうのですが、現状では動いていないようです。というのも「感染の第2波が来たときどうなるか分からない」ということなのです。

コロナにより世界は変わったのでしょうか。そして元に戻る日は来るのでしょうか。

とは言え中長期的には米国経済に対して強気であるようで、チャンスを窺って大きく買いに出るのでしょう。