非金融系FPそばこと不確実な日々

2019年2月にCFPを取得しました。FPとして知っておいた方が良さそうなことを色々と書いていきます。

ゴールドジムの経営破綻という驚き

5月4日に、米CGIホールディイングスが米連歩破産法11条の適用を申請して経営破綻した、というニュースが入ってきました。

企業名だけを聞くとどこなのかピンと来ないのですが、ゴールドジムを運営している企業だと聞けばビックリする方も多いのではないでしょうか。

ゴールドジムと言えば、プロレスファンはもちろん、一般の方でも名前くらいは聞いたことがあるかもしれません。恐らく世界で最も有名なジムなのではないでしょうか。

世界約700ヶ所にてゴールドジムを展開しているとのことですが、大半はフランチャイズ契約となっており、30ヶ所の閉鎖は計画されているものの、日本国内を含め今のところ無くなることはないようです。

20年くらい前に米シアトル近郊を車で走っていたときにゴールドジムを見たことがあって「これが噂のゴールドジムか」と関心したことがあります。

ゴールドジムというと、かなり本格的にトレーニングをしている人が通っているイメージです。ゴールドジムに通っている知り合いの話だと、4月に入ってからもマスクをしてトレーニングをする形で継続していたようですが、休業要請を受けてさすがに休業となったようです。

ジムは月額会員費を取るなどしているサブスク型のビジネスなので、こういう時期でも乗り切れるのかな?と思ったりもしていたのですが、そうはいかなかったのですね。退会や休会する人も多かったのでしょう。

民事再生法とは

ところで米連邦破産法11条というのは日本の民事再生法に相当するのだそうです。

民事再生法
elaws.e-gov.go.jp

民事再生法の第1条に、定義として以下のように記されています。

この法律は、経済的に窮境にある債務者について、その債権者の多数の同意を得、かつ、裁判所の認可を受けた再生計画を定めること等により、当該債務者とその債権者との間の民事上の権利関係を適切に調整し、もって当該債務者の事業又は経済生活の再生を図ることを目的とする。

民事再生とは会社を残すことを目的としていて、会社を無くす破産とは異なります。

民事再生は、民事再生法に基づく裁判手続きとなります。会社には様々な利害関係者がいます。こういった人たちの同意のもとに再生計画を策定し、実行していくことにより利害関係者の利害を調整するとともに、会社の再建を図るということになります。民事再生手続きとはこの再生計画を裁判所に認可してもらうこととなります。

要はCGIホールディングスという企業は経営破綻したけれど、無くならないということです。

フランチャイズ契約をしているということで、例えばゴールドジムという名称とか、ロゴとかいったものについて権利を持っていて、それによるロイヤリティ収入があることでしょう。フランチャイズ契約している世界各国のジムが閉鎖しない限りにおいては収入が見込めることと思います。

とは言えフランチャイズ契約している各国のジムが破綻すればダメなわけで、再会の目処が立たない今は見通しが明るいとは到底言えないことと思います。

日本に関して言えば、各自治体から出ている休業要請は、今日6日までのところが多いでしょう。明日以降どうなるのか。仮に休業要請が終了したとして、ジムに人が戻ってくるのかというと中々難しい話でしょう。