ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイが航空株を売却したニュースが入ってきたのは、つい先日のことでした。
それから時をおかず、今度は金融株を売却したというニュースが入ってきました。
13日に、米大手地銀USバンコープ株を一部売却したと明らかになりました。売却総額は1630万ドル(約17.4億円)になるということです。
続いて15日、保有するゴールドマン・サックス株の8割を3月末に売却していたことが明らかになりました。
先日、昨年末時点のバークシャーのポートフォリオを見ましたが、銀行をはじめとする金融株が多いのですね。
USバンコープは、米最大規模の地方銀行で「USバンク」という名称で展開している銀行だそうです。バークシャーは筆頭株主だったそうで、発行済み株式数の約10%を保有していたようです。
ゴールドマン・サックスについては、2008年の金融危機の時に、厳しい状況にあったゴールドマンにバークシャーが出資して、その後大株主となったという経緯があります。
ともに売却理由は明らかとされていないようですが、バフェット氏は銀行株を好んで保有していたと言われており、よほどの理由があったのだろうと思うわけです。
当然コロナが原因なのは分かるのですが、既に明らかとなっている理由からなのか、潜在的な問題があり今後の見通しが悪いからなのか、気になるところであります。
バフェット氏の動向が私は気になります。こういうことがあると必ず「バフェット氏は終わった」と言われるんですね。そしてこういった機に乗じて大きく儲けた人が取り上げられます。それがいつの間にかというか、結局気付くとバフェット氏の判断が正しかったなんてことになるのです。
もちろんバフェット氏も過去に大きな失敗をいくつもしてきているのですが、最終的には成功を収めてきています。今回もそうなるのか、あるいは今回は過去とは異なるのか、大変興味があります。
結果が分かるのは何年後とかになるのかもしれません。