非金融系FPそばこと不確実な日々

2019年2月にCFPを取得しました。FPとして知っておいた方が良さそうなことを色々と書いていきます。

コロナで気付いたキャッシュレス社会

昔からお金は「汚い」ということを言われます。一般的な認識として「お金のことを話すなんて下品だ、汚い」なんていった清貧の勧めのような概念としての意味合いであると思っています。

ところで、トイレで手を洗わないで出ていく人を見て、この人が支払ったお金が回り回って自分の財布に入ってきたらイヤだなあと、ふと思いました。

そして思ったのです。コロナに感染している人が支払ったお金って大丈夫なんだろうか?

現金が未だに主流の日本とは違い、海外では現金決済が感染経路に繋がるのではないかということで注目されているのだそうです。言われてみると、現金は実に様々な人の手に渡っているわけで決してキレイなものとは言えないでしょうね。人によってはお札を洗うなんていう話も聞きます。

何でもBIS(国際決済銀行)というところの報告では、お札に数時間から数日の間、生存可能なインフルエンザがあるのだということです。今回の新型コロナウイルスに関して、現金が感染経路になったという報告はないようですが、経路不明というケースが多く見られたわけで、皆無と言えるものでもないのではないでしょうか。

キャッシュレス決済となると直接手で触れることがなくなります。Suicaなどおサイフケータイの決済は機会に直接触れる必要はないです(触れてしまいますが、そこは個人の裁量ですね)。またバーコード決済の○○ペイもまた、読み取りの機会を近づけるだけで決済出来ます。

最近驚いたのは、職場にお弁当を売りに来て下さるお弁当屋さんでPayPayを使えるようになったということです。販売する方がスマホを持っていればバーコード決済が出来るんですね。特別な機器を持ち歩く必要がない。そして導入もそれほど大変ではない。キャッシュレス決済導入のハードルがとても低くなっているんだろうなと感じています。

現金の方がお金の有り難みや重みが分かります。お店の人とのやりとりも現金を手渡しする方が暖かみがありますし、ちょっとしたコミュニケーションにもなります。キャッシュレス決済は中々味気ないものではあるんですよね。

随分前のことですけど、食事に行った帰り、会計をしようと並んでいたときのことです。私の前に2人会計で並んでいる人がいました。どちらも無言で、お店の人を見ることもなく、スマホを決済の機械に近づけて、決済して帰っていきました。いや何も問題ないですし、現金でもそういう人はいるんですけど、何だか寂しいなと感じたものです。自動販売機と変わらないなと。

なんてことも思ってみたりしますが、今回のコロナのようなことがきっかけでキャッシュレス決済に向けて加速していくのかもしれません。