非金融系FPそばこと不確実な日々

2019年2月にCFPを取得しました。FPとして知っておいた方が良さそうなことを色々と書いていきます。

ヴィッセル神戸が営業収益100億円を超えたのは何故か?

27日にJリーグは各クラブの2019年度の経営情報を開示しました。新型コロナウイルスの影響で6クラブが決算の確定を延期しているので全てではなく45クラブ分の開示となっています。

それによると、J1で5クラブ、J2で6クラブ、J3で8クラブ、計19クラブが単年度赤字を計上したということが分かりました。

プロ野球でもよく言われますが、スポーツクラブ経営で黒字を出すのは大変なことなのでしょう。

そんな中でヴィッセル神戸は114億4千万円というJリーグ史上最高収益を叩き出しました。過去に100億円を超えたクラブはなかったとのことです。ちなみにこれまでの最高額は96億6千万円で同じヴィッセル神戸が2018年に出したものでした。

神戸といえばイニエスタ選手など世界最高峰の選手と高額で契約しているクラブで、それゆえになぜそれほどに儲かっているのか、年俸が重石になっていないのかと思ってしまいます。

実際、Jリーグが公開している資料によると、神戸は人件費だけで70億円近くかかっています。有名選手を抱えていることもあってか、入場料収入が12億6千万円と前年の8億4千万円から大きく伸びています。とは言え入場料収入は全体の3位で他のクラブに比べて特別に多いわけではありません。

実はスポンサー収入が非常に多いのです。なんと74億円の収入、2位の名古屋と比べても34億近く多いのです。

もちろん熱狂的な多くのスポンサーがいるということも考えられるのですが、親会社が楽天であるというのが大きいのではないでしょうか。

あくまで野球の話になってしまいますが、楽天イーグルスのホーム、楽天生命パーク宮城に行くと、あちらこちらに楽天関連の広告があることに気付きます。つまり楽天の関連企業がスポンサーになって広告を出しているのです。そうすることでスポンサーからの広告収入が球団に入るでしょう。ヴィッセル神戸も同じような感じなのではないでしょうか。

もちろん広告を打った関連企業にとっても宣伝効果があるでしょう。同じ企業グループ内でお金を回していると言いつつも相乗効果があるのだろうと思います。

また野球の話になってしまいますが、野球を見に行かなくても球場に行くだけでも楽しいというのが楽天生命パーク宮城の特徴だと思っています。さすが楽天、商売上手だなと思ってしまいます。ヴィッセル神戸のホームスタジアムもそういうところがあるのではないでしょうか。

そんなわけでというか私の勝手な予想なのですが、ヴィッセル神戸の大きな営業益は、もちろんクラブや選手の人気もさることながら、楽天という企業体の実力を垣間見た気がします。