10日にFRBのパウエル議長はFOMCを終えて記者会見をしました。
新型コロナウイルスの影響により先行きが不透明であること、FRBは経済へのダメージを最小限に抑え、景気回復のためにあらゆる手段を講じるということで強いメッセージを示したのではないかと思います。
この数ヶ月間、我々も体験してきたことですが、新型コロナウイルスの感染予防の対策により経済活動が大きく停滞して、失業者の急増、消費や生産の悪化につながりました。4~6月期のGDPは非常に厳しいものになるという見通しです。
政策金利については2022年末まではゼロ付近で維持する、ゼロ金利政策をするという見通しを示しています。
7~9月期には経済の回復が始まり、ゼロ金利に支えられ数年は回復が続くであろうという見通しもたてているようです。
「経済の悪化が全ての人に等しくのしかかっているのではなく、重荷を背負えない人が最も影響を受けている」というところに、分かってはいたけれど、発言力のある人に言われるとショックだなと感じます。
つまり失業者は低所得者層、女性、アフリカ系アメリカ人、ヒスパニック系であるということなんです。経済的な弱者といっていいかは分かりませんが、そういう人たちほどダメージを受けているという事実は重いと感じます。
またアメリカでは人種問題に関する痛ましい事件がありましたが、この件にも触れていることについても重いなあと感じました。