非金融系FPそばこと不確実な日々

2019年2月にCFPを取得しました。FPとして知っておいた方が良さそうなことを色々と書いていきます。

キャッシュレス還元の終了とマイナポイント受付開始へ

昨年から実施されていたキャッシュレス決済へのポイント還元、キャッシュレス還元がいよいよ6月いっぱいで終了となります。

消費税10%への増税にあわせて導入された取り組みでしたが、今後は消費税10%を改めて実感することになるのではないでしょうか。

www.fpsobako.work

経済産業省によると、4月13日時点で約8兆5000億円の決済により3530億円の還元があったとのことです。実数は6月末までですから、もっと大きなものになります。

さて、キャッシュレス還元は終了するのですが、それと入れ替わるようにマイナポイントというものが国家予算2500億円を投じて始まります。

mynumbercard.point.soumu.go.jp

1人2万円分のキャッシュレス決済またはチャージに対して最大5000ポイントが付与されます。

期間は2020年9月から2021年3月までとなっています。受付はまもなく、7月1日から始まります。

目的はキャッシュレス決済のさらなる普及とマイナンバーカードの普及ということのようで、この制度を受けるにはマイナンバーカードを取得する必要があります。

マイナンバーカードの普及率は20%に満たないようで、この還元を受けるためにマイナンバーカードを取得するという人が多く出てくると混乱すること必至でしょう。

先日の給付金と話を一緒にしてはいけないでしょうが、なかなかの混乱ぶりをみると、果たして5000ポイントのためにどのくらいの人がカード発行を申請するのかは、開けてみないと分からないといったところではないでしょうか。

20000円の決済やチャージに対して5000ポイントというと25%の還元ですから非常に高い還元率となります。しかしそもそものキャッシュレス還元は8%から10%への消費税増税を補助するという意味合いがありました。よって2%の還元でした。

5000÷2%=250000

つまり250000円の買い物に相当する還元となります。これを多いとするか少ないとするかは人それぞれでしょうが、これがマイナンバーカード取得のモチベーションに繋がるかと言われると微妙ではあります。もう少しカードを持つメリットを打ち出せればいいのでしょうが。

さて、マイナポイント還元につながるキャッシュレス決済は、なかなか種類が多いのですが、1人1種類しかのキャッシュレス決済しか連携出来ません。SuicaにしたならPayPayは連携出来ません。あまり使わない決済方法と連携してしまうと残念なことになりかねません。

個人的にはキャッシュレス決済は非常にいいと思っていますし、もっと普及して欲しいなと思っています。それだけにメリットが伝わるうようなもっと良い施策があるといいなあと思うのですが。

またマイナンバーの普及も悪くないと思っています。ただ現状メリットを感じられません。普及へ向けて強制的な動きを取らないのなら、やはり何らかのメリットが必要になってくると思うのです。