2日、米労働省が2020年6月の雇用統計を発表しました。
予想 | 結果 | |
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非農業部門雇用者数変化 | 323.0万人 | 480.0万人 |
失業率 | 12.5% | 11.1% |
通常だと各月第1週の金曜日に発表される雇用統計ですが、米は祝日の振替休日のため、1日前倒しでの発表となっています。
非農業部門雇用者数は予想を大きく上回る480万人、失業率も改善されており、想像以上の雇用情勢の回復を見せていると考えられます。
この発表を受けて、2日の米株式市場では、ダウは前日比92ドル高の2万5827ドル、ナスダック総合指数は4日続伸で最高値を更新しています。
経済は回復に向かっていると言いたいところですが、2日の米国における新型コロナウイルス感染者は5万5000人増加という、ちょっと想像を絶するような数字が発表されています。1日には5万2770人と初めて5万人を超え、ニューヨーク市では6日から予定していた飲食店内での営業再開を延期するというニュースが発表されたばかりのことす。
また来月どのような結果になるのかは全く見えない状態です。
日本でも新規感染者が増え始めています。最近はウィズコロナという言葉が出始めています。
これまでは経済を止めてでも感染者が拡大しないようにしようという動きでした。ウィズコロナでは感染拡大を防ぎながら経済活動も進めていくということで難しいバランス調整を求められています。
世の中は次のステージに進んでいるのです。ここからコロナに効果のある薬なり治療方法が出るまで、このステージで踏ん張っていかなくてはなりません。ステージの後退となればダメージはいかほどのものでしょう。
国や自治体、企業はもちろんのこと、個人レベルでの努力も必要です。これから一月で情勢がどうなるのか、重要な局面にあると感じます。