始まる前からケチのついてしまった感もある「Go To トラベル」事業ですが、22日から開始となります。
ここ数週間、特に東京都で感染者が多く出ており、東京発着については対象から除外、また東京都民も対象から除外となっています。これは16日に発表となりました。
状況を見るに仕方ないのですが、東京が除外されるというのは、経済効果という面ではかなり大きな打撃となるでしょう。
日経電子版によると、予定通りに事業が実施されれば年間8.7兆円の個人消費の押し上げが見込まれていたようです。しかし東京都の除外によって1.54兆円、全体の約2割減少となると見られているようです。
急な除外であったことから、キャンセル料を国が払うべきだという声があったわけです。最初はキャンセル料は補償しないという話もありましたが、10日から17日に予約した東京発着の旅行についてのみ補償するということになりました。
個人的には延期なり見直しをするべきだと思うのですが、これを当て込んで準備を進めてきた事業者からすればとんでもないことで、判断が難しいところなのは理解します。
つくづく「なぜこのタイミングでやることを決めたのか」と思わずにはいられません。
ところで「Go To イート」という飲食を補助する、外食産業を支える事業も8月末にも始まるという話が出ています。むしろ移動の少ないこういうものから始めた方が良かったでしょうね。
「With コロナ」という言葉も出てくるくらい、新型コロナウイルスとは今後も向き合っていかなくてはいけないものです。もちろん今まさにお金が必要な事業者が多いわけで「Go To トラベル」が大きな意味を持っているのは間違いないです。
ですが性急なばかりではなく長いスパンで支援していける、経済再生に向けて下支え出来る事業として税金を使って欲しいなと思うところです。とは言え何しろ全てが初めて経験するようなことで手探りなことは致し方ないですし、そこが難しいところなのでしょう。