2日、米労働省が2020年9月の雇用統計を発表しました。
予想 | 結果 | |
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非農業部門雇用者数変化 | 87.5万人 | 66.1万人 |
失業率 | 8.2% | 7.9% |
景気動向に敏感に反応する非農業部門の就業者数は予想を下回る結果となりました。しかし失業率は改善しており、悪い結果というものでもなかったのかなといったところです。
追加経済対策の遅れや、新型コロナウイルスによる打撃というのも懸念されているところです。
「財政の崖」と言われる経済対策の失効が雇用回復を阻んでいると言われています。これにより大型の人員削減が行われている企業もあり、数値の回復を喜べる状況ではありません。
ただ、雇用回復の遅れが経済対策の合意を促すきっかけになるのではという期待ももたれているようです。
通常、雇用統計の日は株価や為替が派手に動きがちです。しかしこの日はトランプ米大統領が新型コロナウイルスに感染したという報道がありました。
これによる動揺は米市場が始まる前の日本市場でも大きく見えていました。米市場でも同様でしたが、雇用統計の結果を受けてなのか、大統領の報道を受けてなのか、様々な思惑があったのだろうと思います。
超大国のリーダーの感染ということで、市場はさらに不確実制を増していくことでしょう。