非金融系FPそばこと不確実な日々

2019年2月にCFPを取得しました。FPとして知っておいた方が良さそうなことを色々と書いていきます。

Go Toキャンペーンの年末年始停止

先日、菅首相はGo To トラベル等の全国的な一時停止措置を発表しました。これは12月28日〜1月11日までとなっています。

急速な感染者増加を考えると、年末年始で人の流れが大きくなる状況を避けるのは致し方ないことかと思います。

Go Toキャンペーンの是非については様々な意見があるようです。これについては、しっかりデータを集め、分析し将来に役立てて欲しいと思います。

個人的には何が正しいか判断がつかない状況、アクセルを踏んだり、緩めたりをもっと柔軟に出来るといいのになと思います。

続けては批判され、止めては批判されではいけなくて、もっと建設的な意見が出ないといけないと思うのですが。

Go Toキャンペーンが感染拡大にどの程度影響しているのか分からない状況だと思うのですが、ただ批判するのはあまりいいものとは思えません。

ただ年末年始の予約が入っている事業者にとって、そのための準備はなされていたことでしょう。

例えば、需要増により増員して備えている、食材や備品を揃えているなど。これらがキャンセルにより不要となってしまうことは、そもそも予約がなかった場合よりダメージを大きくすることでしょう。収入を得られないどころか、余計なコストがかかってしまっているのですから。

20日、全国の知事により、Go To トラベルなどの停止期間を12日以降も延期するのか早期に判断するようにと提言しています。

年末年始の混乱も、もっと早くに決定していれば、いくらかは弱まったかもしれません。大変な決断なのは分かりますが、スピードも求められるかと思います。

Go To については観光業や飲食業の苦境が取り上げられています。まさにその通りだと思うのですが、次のようなニュースを見て考えの浅さに気づいたのでした。

news.yahoo.co.jp

旅館等で使われるシーツや浴衣などのクリーニングを専門に請け負っている業者さんの苦境です。

飲食店や旅館、ホテル、旅行会社など、表に出ている事業者が大変なことは想像出来ます。でも、それらを支える様々な事業者がいることは見えていないのではないでしょうか。

聞こえてこない声にもしっかり耳を傾けないといけません。

ところで、先日SNSで、Go To キャンペーンの停止について、何らかの専門家と思わしき人の投稿に目がいきました。

その方はキャンペーンの停止に反対の立場にあるようでした。

曰く、キャンペーンの停止に伴う経済的損失額を、コロナによる死者数で割ると、1人あたり100億を超えるのだと。まあ正確な数字は覚えていませんが、損失額を死者数で割ったわけです。

つまり死者1人あたり、100億超の損失というのは割りに合わないということのようなんですね。

為政者にとっては、ある面、冷酷な決断も必要でしょう。とは言え、経済的損失額と死者数を比較するのが、妥当なのか不明ですし、少なくとも倫理的にいいかと言われると、、、ねえ。

それに対して、では今の100万倍の人が亡くなれば、1人当たりの損失額は10000円強で済むんだね、とコメントを返している人がいて、上手いことを言うなあと思いました。もちろん投稿者に対する皮肉のコメントですね。

数字というのは作ろうと思えば、それっぽいモノを作れてしまうんですね。でもそれが本当に妥当なものかは判断が難しい。世間に発表されている統計値なども怪しいものが結構あるものです。

数字は客観的な判断に役立つ一方で、使い方を誤るとトンデモなものになってしまうことは肝に銘じたいなと思いました。

新型コロナウイルスに振り回された1年ですが、とにかく不確実なことばかり、こういう事態にいかに対応するのか、今後に繋げていくのか、真価が問われます。