非金融系FPそばこと不確実な日々

2019年2月にCFPを取得しました。FPとして知っておいた方が良さそうなことを色々と書いていきます。

バイデン大統領の誕生と新政権発足

20日、米バイデン新大統領による新政権が発足しました。

就任式は、州兵を多数動員する物々しさ、また前大統領が参加しないなど、異例のものとなったのですが、何事もなく政権移譲がされ、我々が思っている以上に、現地ではホッとしているのかもしれません。

全く知らなかったのですが、前大統領が新大統領に宛てた書簡が執務室に置かれているというのが慣例なのだそうです。中々にステキな慣習です。

トランプ前大統領は就任式には参加しなかったものの、書簡は残していたとのこと。一体どのような内容だったのか、いつか明かされるときがあるのでしょうか。

新大統領は就任初日から、15の大統領令を出しています。サインをしている姿がニュースにも流れていました。スピード感があるなあと思いながら見ていたものです。

大きく話題になったところでは、WHOからの脱退手続きの見直し、地球温暖化対策への取り組みであるパリ協定への復帰があります。

15の大統領令とは以下のようになっています。

  1. 100日間のマスク着用を要請
  2. WHOからの脱退手続きの停止
  3. 大統領直轄の新型コロナ対策調整官を設置
  4. パリ協定への復帰
  5. カナダで採掘した原油を米国へ運ぶパイプライン建設許可取り消し
  6. 歴史教育見直しのための諮問機関を解体
  7. 性的指向ジェンダーに基づく職場での差別防止強化
  8. 不法移民を国勢調査の対象に
  9. 幼少時に親に連れられ米国に不法入国した若者らの強制送還猶予措置の強化
  10. イスラム圏などからの入国規制の撤回
  11. 不法移民取り締まり強化策の撤回
  12. メキシコ国境沿い壁の建設中止
  13. リベリア国民に対する強制退去の猶予措置を延長
  14. 連邦政府高官による職務倫理誓約書への署名の義務化
  15. トランプ前政権による規制措置の見直し

こうやって見ると、トランプ前政権でやってきたことを取り消す作業から入っているように思えます。

トランプ大統領が行ってきた事にも、もちろん良いこともあるわけで、全てを否定するのは違うと思います。この辺は歴史がいずれ評価していくのでしょう。

大統領令とは

ところで大統領令とは何でしょうか?

大統領令とは米大統領が政府や軍に対して出すことが出来る、行政命令や権限のことを言います。

これは、議会の承認を得ることなく出すことができるのですが、法的拘束力を持っているという非常に強い力です。

世界の大国アメリカの行動を1人の判断で決めることも可能なわけで、使い方を間違えると大変なことになります。

そんな訳でか、議会が大統領令を禁じる法律を制定したり、連邦最高裁違憲判断を下すことで失効することが出来ます。

独裁的な動きが取れないような仕組みにもなっているわけです。

昨年話題になったTikTokアメリカ国内での動きも、連邦地裁により大統領令が一時差し止めとなっています。

バイデン大統領は分断されたアメリカ国内、世界をどうまとめていくのか、気になるところです。当然我々にも無関係な話ではありません。