5日、米労働省が2021年1月の雇用統計を発表しました。
| 予想 | 結果 | |
|---|---|---|
| 非農業部門雇用者数変化 | 10.5万人 | 4.9万人 |
| 失業率 | 6.7% | 6.3% |
景気動向に敏感に反応する非農業部門の就業者数は4.9万人増と前月のマイナスという結果から一転プラスとなりましたが、市場予想を下回るものでした。失業率は6.3％と若干の改善となりましたが、コロナ前から考えると雇用の回復は遅れていると見られます。
更に大規模な追加経済対策が必要という見方もあるようです。
追加経済対策の期待から、米ドル円は久しぶりに105円代後半まで動いていましたが、雇用統計の結果を受けドル売りが優勢となり、105円30〜40銭で取引を終了しています。それでも随分円安ドル高に動き始めた感じはします。
ただし今週は発表された経済指標が比較的良く、あるいは前週の荒れ相場が落ち着いたのか？と思われるところもあったのかもしれません。株価には影響が少なく、ダウは前日比92ドル38セント高の3万1148ドルで終えています。
ちなみにダウの過去最高値は1月20日の3万1188ドルです。
新大統領が就任し、新たな経済対策を打ち出していくことが期待されています。株価はあるいは期待の表れなのでしょう。雇用や経済の回復に先んじて大きく上昇しています。
これが期待ではなく実感として、実際の数字に表れてくるのはいつなのでしょうか。
