今週は景気の良い話が多かったように思えます。
週始めの15日月曜日には、日経平均が3万円を突破しました。これは1990年8月以来のことで、30年半ぶりのこととなります。
ニュースで年配の市場関係者や投資家がコメントを出しているのを聞いていて、バブルの頃を思い出しているのかなあ、なんて思っていました。
私自身は学生で、深夜番組のトゥナイト2という番組を見てバブルって(このときバブルと言っていたのかは覚えていませんが)すごいなあ、大人の世界って楽しそうだなあと思っていました。
社会に出たら、そんなものは跡形も無くなっていたのですが。。。
まあ、私のような者でもそう思うわけで、日経平均30000円というのはバブルを想起させることでしょう。これは果たして高値なのかどうか、バブルなのかどうか、というのが気になるわけです。
株価が上がる要因に、最近出てきている決算が思いのほか良かったなんてニュースがあるかもしれません。また新型コロナのワクチン接種が始まったというのも後押しをすることでしょう。
それ以上に良く耳にするのが、巨大な金融緩和によるマネーが市場に流れているという話です。
日本ももちろんそうでしょうが、米国ではFRBが大型の金融緩和策を当面継続するということです。世の中に流れた大量のマネーが市場に流れてきているというのです。
日本市場も海外投資家が多いということですから、そういったマネーが流れてきても不思議はないかと思います。
「国策に売りなし」なんて言います。当面続く金融緩和によるマネーに期待するなら、株価上昇も期待出来るのかもしれません。
とは言え、実感としてある景気がいいとは思えず、新型コロナウイルスの影響で苦境にある人も大勢いる中での株高に違和感も感じるわけです。
ところで、昨年はネット証券で口座開設が非常に多かったそうです。多くの人が投資を始めようとしたようです。
これにはコロナにより株価が著しく下がっていた時期があったこと、またそこから大きく戻していったことが影響しているかもしれません。
いずれにしろ多くの人が投資に興味を持つことは良いことと思います。
ただ良く言われる話ですが、今まで株の話をしなかった人が株の話をしだしたら気を付けろ、とか本屋さんに投資本がたくさん平積みになったら気を付けろなんていう、教訓のようなものがあります。
先日も米国ゲームストップ株の乱高下が個人投資家によるものだったということで話題になりました。
或いはこういったことが、株価はピークにあるのかもしれないと気を付けるサインなのかもしれません。
私達には先のことは予想出来ても知ることは出来ません。今がどういう状況にあるのか分かるのは何年か先のことになるのですが、せっかくのチャンスに乗るのか、うまいこと危機を逃れるのか、見極める時期なのかもしれません。