5日、米労働省が2021年2月の雇用統計を発表しました。
予想 | 結果 | |
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非農業部門雇用者数変化 | 20.0万人 | 37.9万人 |
失業率 | 6.3% | 6.2% |
景気動向に敏感に反応する非農業部門の就業者数は37.9万人増と市場予想を上回る大きなプラスとなりました。失業率は6.2%と横ばいながら若干低下しました。
強い経済対策やワクチン接種により今後更に雇用が増えることが期待されています。
雇用が増えていて良かったねと思いたい一方、米国では毎週70万超もの人が新規に失業保険を申請しているという話もあるようです。
株価の上昇を伴う激しい動きが続いています。市場だけを見ると景気は良さそうですし、指標も悪くない、でもネガティブな情報もあるということは頭の片隅に置いておかないといけません。
雇用統計発表前から、米ドル円はドル高方向に動いていて108円後半をつける場面もありました。雇用統計発表後に、それほど大きな動きを見せることはなかったように思います。
最近話題の米長期金利は雇用統計発表直後に1.62%をつける場面もありましたが、1.5%台半ばに低下しました。
株価はここ数日派手な動きを見せていたようですが、ダウは前日比572ドル16セント高の3万1496ドル30セントで終えました。
長期金利の上昇で株が売られ150ドル安という時もあり、乱高下しました。株価については雇用統計の結果を受け、景気回復期待が高まったといったところでしょうか。
現時点では長期金利が注目されていて、4日にはパウエルFRB議長が、長期金利の上昇を注視するとはしつつ、長期的な金融緩和策を継続すると発言しています。