非金融系FPそばこと不確実な日々

2019年2月にCFPを取得しました。FPとして知っておいた方が良さそうなことを色々と書いていきます。

FOMC ゼロ金利政策を今後3年は継続の方針

17日、FOMC後の記者会見でパウエル議長は、景気回復が想定より早いこと、それはワクチン接種と財政出動の進展にあるとしました。

今回のFOMCの注目は、金融緩和縮小があるのかどうかではなかったかと思います。それは景気回復の早さや株価上昇、長期金利の上昇などにあったことでしょう。

その点、FRBは少なくとも今後3年はゼロ金利政策を続けるという方針を示しています。

物価上昇の目標として2%という数値があります。これについて年後半には2%を突破するのではないかという見通しがあります。FOMCは今年の10月〜12月期に前年同期比で2.4%まで上昇すると予測しているそうです。もしこのインフレ率を達成するとなると10年ぶりのインフレ率となります。

「一時的にインフレ率が2%を超えると予測するものの、物価目標を達成するという意味合いではない」として、今年インフレ率が2%を超えるであろうという状況は容認するようです。

FOMC参加者の景気見通しは今年の経済成長率として6.5%を予測しています。これは実現すれば37年ぶりの高水準となります。

こういった景気見通しの良さを尻目にゼロ金利政策を維持するのには、景気を緩やかに回復させることで、雇用や投資を大きく回復させることができると見ているからということです。

金利上昇の目標として、完全雇用失業率とインフレ率があります。具体的な数値として通常ですと、失業率4.1%、インフレ率2%という目標があるそうです。しかしパウエル議長はもっと厳しい数値目標を持っていて、完全雇用失業率3.5%、インフレ率2%以上としていて、現状を良しとしないという面もあるようです。