7日、米労働省が2021年4月の雇用統計を発表しました。
予想 | 結果 | |
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非農業部門雇用者数変化 | 100.0万人 | 26.6万人 |
失業率 | 5.8% | 6.1% |
景気動向に敏感に反応する非農業部門の就業者数は26.6万人増となりましたが、市場予想を大きく下回る結果となりました。失業率は6.1%と前月より0.1ポイント悪化しました。
先日のFOMCでも経済が好調であるものの、雇用は完全なものではないという話がありましたが、そういった面での結果だったのかというと、そうでもない面もあるようです。
経済回復により人手は不足しているのだそうです。その一方で手厚い給付金のおかげで求職者は低賃金の仕事を避ける傾向があるようです。
ここでいう低賃金とは、製造業だと時給20ドルといいますから、2000円超の時給です。日本だったら飛び付きたくなる時給ではないですか。
また感染リスクがある仕事に就くことを避けたい人にとっては、手厚い給付金がその行動を後押ししているようです。
必ずしもポジティブな話ではないのかもしれませんが、雇用回復が鈍化しているということは一方で、選択肢が増えてきているという面もあるのかもしれません。
日本では業種にもよりますが、生活のために仕事を選んではいられないという状況の人も多い中、随分な差を感じます。
これは何と言ってもワクチン接種の差なのでしょう。
アメリカでは18歳以上の40%がワクチン接種を完全に終えたということです。先日はシアトルマリナーズで希望する観客にワクチンを提供するという話がありました。またニューヨーク市では観光客にワクチンを提供するという話も出ていました。